投資の格言で「卵は一つのカゴに盛るな」とありますが、これはそのカゴを落とした時(市場におけるリスク)に、そのカゴに盛った卵が全て割れる(投資商品の暴落)から卵を盛るカゴは分散しましょうね。1つのカゴを落としても他の籠に盛った卵(投資商品)は無傷ですよね。と言う格言です。
だけど、複数のカゴ選び、カゴに乗せる卵の選び、その量。決めないといけないとが多く、正直めんどくさいですよね。
運用しているとバランスが崩れてくるのでリバランスもしないといけないし。
1つの投資商品であんじょうやってくれるヤツあらへんの?
本業を持つ兼業投資家や、運用資金が少額なのでそこまで労力を割くこと自体が割に合わないと考える方もいらっしゃいますね。
至極当然の考えだと思います。誰もが年間数万円のリターンのために何十時間も資産運用に使いたくないですよね。
という事でそんな方に勧めるとしたらコレだ!と言うものを3つ選んでみました。
1.バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
王道はコレですね。バンガード社の商品で先進国から新興国までの株式へ投資するETFです。
VTへの投資で得られるメリット・デメリットには以下のものがあります。
【メリット】
- 日本を含む先進国から新興国までの株式をカバーできる
- ETF1本で世界中の株式約8,000銘柄に幅広く分散投資が可能
- 信託報酬が激安(年間0.10%)
- 過去の実績を見ても概ね安定した値動き
【デメリット】
- 米国市場に上場するETFのため購入難易度が投資信託や国内株式に比べてやや高い
- 投資対象が米国に偏っている(約50%超)
- 投資対象が100%株式
なお、楽天投信投資顧問が運用する楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)の場合デメリット1番の購入難易度を下げる代わりにメリット3番の信託報酬が0.10%から0.2396%と上がります。それでも格安の部類ですが。
2.eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
低信託報酬でお馴染みのeMAXIS Slimシリーズから全世界の株式に投資するタイプの投資信託です。
VTIにかなり似ています。大きな違いは日本を含むかどうかです。VTIは含んでいますが、こちらは含んでいません。分散度で言えばVTIの方が構成銘柄数は多いです。
【メリット】
- 先進国から新興国までの株式をカバーできる
- この投信1本で日本を除く世界中の株式約2,000銘柄に幅広く分散投資が可能
- 信託報酬が0.1536%と安い
- 過去の実績を見ても概ね安定した値動き
【デメリット】
- 投資対象が米国に偏っている(約50%超)
- 投資対象が100%株式
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は1位で選んだVTIにかなり似ています。大きな違いは日本を含んでいるかどうかですね。
日本の会社に勤めており、給料を日本円で持っている場合、リスク資産からは日本以外に投資してもよいかも知れません。
3.eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
eMAXIS Slimシリーズの国内外の株式、債券、不動産の8資産に投資するバランス投信ですね。特徴は債券も不動産も織り交ぜている点です。
バランス度合いを理解し、納得、共感できる方にはおススメな投信ですね。
【メリット】
- 株式、不動産、債券投資を1つの投信で同時に実行できる
- 国内外への投資もこれ一本でカバーできる
- 信託報酬が0.1728%と8資産個別に保有するよりも低コスト
【デメリット】
- 債券への投資が37.5%も含まれているため値動きがややマイルド
- もれなく不動産投資も付随
まとめ
- 1つの商品でも世界中に分散投資ができる
- 株式のみの商品もあれば債券や不動産を含む商品も
- リスク許容度に応じて株式オンリーもしくは債券含むバランス投信を選べば良い
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