まいど!タケよん!(@takeyon7)です。
株式と債券に分散投資、国債と外国債券にも分散投資。先進国と新興国に分散投資!
そこで新興国債券もポートフォリオに加えるなら良い選択肢となるのがバンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF(VWOB)です。
ティッカー名の通りバンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)の債券バージョンですね。BはBond(債券)のBです。
本記事の結論・まとめ
- VWOBは債券の中ではハイリスクな新興国債券に投資するETF
- トルコ、メキシコ、ブラジルなど高金利通貨国の債券への投資にもなります
- 利回りが4%超の珍しい高配当債券ETFです
- 少し高い経費率とボラティリティが課題です
VWOBの特徴
新興国債券らしく配当利回りが4.41%と他の債券ETFと比べて高めなのが期待できる点ですね。その分債券ETFの割にボラティリティがある点は新興国らしさが垣間見れます。
経費率は0.32%と若干高めですが、新興国の債券をドル建てで扱うとこれくらいになるのでしょう。
リーマンショック後の2013年設定の比較的新しめのETFです。
バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF(VWOB) | |
VWOB基本データ | |
投資対象 | 新興市場国政府、政府機関、および 国有企業が発行する残存期間が1年超 の米ドル建て債券 |
対象 インデックス |
ブルームバーグ・バークレイズ米ドル 建て新興市場政府債RIC基準インデックス |
配当利回り | 4.41% |
経費率 | 0.30% |
配当月 | 毎月 |
構成銘柄数 | 1,062 |
設定日 | 2013/5/31 |
VWOBの国別構成比率
非常に多くの国に分散投資をしています。構成比率トップのイギリス領ヴァージン諸島でもわずか8.2%です。
続いてメキシコ、インドネシアと新興国各国の名前が並んでします。メキシコやトルコ、ブラジルなど高金利通貨国の名前がずらりと並んでいるので前途の4%以上も利回りがあるのは納得ですね。
VWOB格付け別構成比率
新興国債券になるのでBaa未満の信用度の低い債券の割合も約4割と多いです。
Aa格とA格を合わせても3割もありませんね。ボラティリティと金融ショック時の耐性が気になるところですね。
チャート・トータルリターン
トータルリターン比較では全米株式全体を表すVTIとの比較を行います。
VTIと比較することで債券投資の特徴であるボラティリティの低さが目立つチャートになっています。
直近1年間のトータルリターン
直近1年間のトータルリターンは債券クラスは全体的にマイナスリターンです。
BNDは-0.4%の傷で済んでいますが、VWOBは-2.9%です。
今年はトルコショックもあり新興国はあまりぱっとしない1年でした。
ETFreplay.comより
直近3年間のトータルリターン
直近3年間では年間平均成長率でVWOBは4.8%と優秀です。BND数字こそ1.8%ですが、非常に安定していますね。
ボラティリティもVWOBは5%あるのに対し、BNDは2.9%に抑えられています。
ETFreplay.comより
2013年からのトータルリターン
VWOBの設定来となる2013年からのトータルリターンです。
VWOB、BNDもいずれも長期的には基本的には右肩上がりの理想的なチャートです。
やはりVWOBの方が波が激しいチャートですね。年間平均成長率も債券で3%超は貴重です。
ETFreplay.comより
新興国通貨は金融ショック時に弱くなるのでそこが唯一の懸念です。
VWOBの配当・増配率
配当は毎年非常に安定しています。新興国を聞くともっと激しいイメージですが、配当金に関しては安定しています。
VWOBの最近の配当額
毎月配当なのが債券ETFの魅力ですが、月ごとの配当額もバラつきが無く、扱いやすいETFと言えます。
ブログ後記
新興国債券はもっと荒いものかと思っていましたが、配当しかり意外と安定していましたね。少し興味をそそられる結果でした。来年あたりポートフォリオの片隅で意外と保有しているかもしれません(笑)
ほな、また。
関連記事です。全世界の株式市場の過半数を超えるアメリカ株式市場全体に投資する優秀なETFがVTIです。
ちなみに債券でも投資不適格債券ばかりを集めた【JNK】というETFもあります。まさにジャンク。
債券の王道は今回の比較対象にもした【BND】ですね。