【JNK】ゴミの山は宝の山か!?ジャンク債を集めたETF!SPDRブルームバーグ・バークレイズ・ハイ・イールド債券ETF

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まいど!タケよん!(@takeyon7)です。

米国利回りが上昇傾向です。となると利回りと引き換えに債券価格は下落します。

株高の今は債券クラス商品の仕込み時かも知れません。ですが債券はどうしてもボラティリティが低く、価格変動がありません。

それが債券のメリットではあるのですが、リスクを取ってリターンを狙いに行きたい場合は債券の中でもリスクの高い低格付け債券(ジャンク債)ばかりを集めたETFであるJNKについて調べて見ました。

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本記事の結論・まとめ

  • JNKはリスクの高い投資非適格債券ばかりを集めたETF
  • 金融ショック時のリスクは株式並み
  • だけどリターンは株式以下
  • だったらJNKに投資する旨みは無いよね…
  • 配当は5.42%の高利回りで毎月安定している!

【JNK】SPDRブルームバーグ・バークレイズ・ハイ・イールド債券ETFとは

米国の投資適格債券ばかりを集めたETFです。米国株式市場に上場しているため購入のハードルが低く、換金性に優れています。ひとつひとつはリスクが高い債券を集めることでETFとしてはミドルリスク程度に抑えようとしています。

JNK基本データ
投資対象 非投資適格・固定金利・課税対象の米国ドル建て社債
対象インデックス ブルームバーグ・バークレイズ・ハイ・
イールド・ベリー・リキッド 指数
配当利回り 5.42%
経費率 0.40%
配当月 毎月
構成銘柄数 906
設定日 2007/11/28

目につくのは債券でありながら5.42%もある配当利回りである点と、0.40%とやや高い経費率ですね。

格安コストのETFに見慣れてきたため若干高く感じます。

ジャンク債と言う若干ややこしい債券ばかりを扱って運用する必要があるため、経費率はどうしても投資適格債券ばかりを扱うETFと比べると高コストになってしまいます。

格付別構成比率

BBB以上はわずが0.1%程度しかありません。格付けがBBまたはBの債券で大半を占めています。

BBやBと言えば投機的要素が高い債券とされています。

格付け 構成比
BBB以上 0.1%
BB 42.9%
B 42.6%
CCC以下 14.3%
無格付け 0.1%

【JNK】債券種別構成比率

債券種別で見ると一般事業を行う社債が9割近くを占めています。

種別 構成比
社債(一般事業) 87.8%
社債(金融) 9.6%
社債(公益事業) 2.8%
その他 0.2%

株価・チャート

【JNK】SPDRブルームバーグ・バークレイズ・ハイ・イールド債券ETFと米国株式市場全体に投資するVTIとを比較しています。

米国のジャンク債券と株式の比較。投資対象が大きく異なるのでチャートの特徴も差が出ています。

JNK株価チャート(直近1年間)

直近1年間のチャートです。JNKは債券らしくVTIのように大きな動きはありません

ボラティリティも3.6%と低い数字です。ただリターンも1.9%と寂しいですが。


ETFreplay.comより

JNK株価チャート(直近3年間)

3年間のチャートです。2015年のチャイナショック時にVTIもJNKも少し下げています。

その後はどちらも回復しています。JNKは債券なのに3年間のリターンが16.5%もあるのは興味深いですね。


ETFreplay.comより

JNK株価チャート(設定来)

比較対象のJNKが設定された2007年からのチャートです。

特筆すべきはリーマンショック時は債券ながら株式並に値崩れしている点です。

JNKに投資する際はこのリスクは念頭に置いておく必要があります。

一方でリーマンショック後の数年間はJNKの方が良い結果を残していた点も事実です。


ETFreplay.comより

トータルリターンはVTIで155%ある中、JNKは72.8%と債券にしては健闘しています。ボラティリティもVTIは20%ほどありますがJNKの場合は12.9%に収まっています。

JNKは金融ショック時は大きく下落するため、債券の特徴である低リスクのメリットを見事に打ち消しています。

一方で投資適格債券よりは良いリターンをもたらしてくれますが、株式のリターン程では無いです。

つまり残念ながらリスクは株式並、リターンは株式以下と言う残念なETFと言わざるを得ないです。

分配・配当の推移

配当額は安定はしているものの若干の下落傾向です。平均すると毎年2ドルほどの配当となります。

毎月配当ですが1回当たりの配当額は0.16ドル強程です。

配当額はあまりバラつきが無く、インカム計画が立てやすいのはメリットですね。

直近の株価に対する配当利回りは5.42%となっています。

【JNK】ブログ後記

このETFを初めて知った時は衝撃的でした。だって名前がジャンク(JNK)なんですもの。

ジャンクとは
「役に立たないもの。がらくた、廃棄物など」

Wikipediaより

でも中身を調べて見て案外まともな(?)ETFで安心しました。

ほな、また。


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