投資家思いの三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimシリーズから新たにeMAXIS Slim 先進国リートインデックスが設定されました。2019/10/31より既に発売されています。
株式や債券クラスに投資するeMAXIS SlimシリーズはありましたがREITタイプは初登場です。
ここ最近はREITクラスの調子が良いのでこれで更に勢いづいてくれるといいですね。
ライバル投信はりそなアセットマネジメントの「Smart-i 先進国リートインデックス」やニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド」があります。運用コストは信託報酬がそれぞれ0.22%と、0.297%です。
eMAXIS Slim 先進国リートの特徴
eMAXIS Slimシリーズ共通の特徴はコストの低廉化にこだわりぬいた投信です。
S&P先進国REITインデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)を指標とするインデックスファンドです。
日本が除かれているので国別の投資割合で言うとアメリカが73.9%です。
投資対象指数のパフォーマンスは10年チャートで見ると下記の通り右肩上がりです。リーマンショックが10年前なのでちょうどショック後のいい時期だけを切り取ったチャートになってしまいます。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスより引用
なお信託金の限度額は1,500億円に設定されていますがこれは問題ないでしょう。今、eMAXIS Slimシリーズで最も純資産が多いものでも656億円(eMAXIS Slim 先進国株式インデックス)です。
この投信を保有するとしても多くの人がメインではなくサテライト的にこの投信を保有するでしょうからそこまで純資産額が増えるとは思いません。
eMAXIS Slim 先進国リートの購入手数料は?信託報酬は?
ノーロード投信ですので購入手数料は不要です。ちなみに売却時に必要な信託財産留保額も不要です。
保有している限り払い続ける信託報酬ですが年率0.22%(税込み)です。
競合する投信と比較をするとライバル投信はりそなアセットマネジメントの「Smart-i 先進国リートインデックス」が0.22%で同一なのと、ニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド」は0.297%です。
同一クラスで比較をするとりそなアセットマネジメントの「Smart-i 先進国リートインデックス」とコストは同率ですがeMAXIS Slimシリーズは常に最低コストを目指す宣言しているので競合投信が信託報酬を値下げしてきた時には対抗して信託報酬を下げる可能性が大いにあります。現時点では同率タイで最低コストですが、今後も最低コストであり続ける可能性が高いです。
eMAXIS Slim 先進国リートの分配金は?
初回の決算は2020年4月25日です。ですが、分配金は恐らく支払われないでしょう。
理由は運用方針として資産の成長を優先するために分配は抑制する方針を掲げているため、分配は行わずに内部で自動的に再投資されるものと思われます。投資家への分配を行ってしまうと課税によって投資効率が下がることを懸念しての方針と思われます。
低コストとと言い、分配方針と言い、投資家のことを優先に考えられた投信だと思います。
eMAXIS Slim 先進国リートのパフォーマンスは?
投資対象とする資産クラスの10年間の平均リターンで13.1%、30年間の平均リターンで8%と非常に好成績なパフォーマンスを残しています。ただ、肝に銘じておかないといけないのがリーマンショック時は50%以上の暴落を記録している点です。
この投信を保有することで恐らく右肩上がりに資産を増大化してくれるでしょうけど、タイミングによっては半分くらいまで資産が減ることがあるかも知れません。その特徴を理解した上で投資をすべきです。
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