業界最低水準の運用コストを目指し続けるeMAXIS Slimシリーズから3地域に均等に投資するファンドが新発売されました。
今まで同シリーズでは8資産均等型がありましたが、国内外の債券も含まれており、株式比率は合計37.5%でした。若年層など運用期間が長くとれるユーザーにはもう少しリスク資産多めの配分があってもいいかなぁと思っていました。
ですが、その課題もこの株式オンリーの3地域3資産へ投資できるファンドの登場でバリエーションが広がりますね。
ちなみにタケよん!の投信積み立て設定のアセットアロケーション割合では債券は15%です。高い現金比率が維持できていればもう少し株式比率が高くてもいいのですが…
関連記事です。バランスファンド1本とインデックスファンド複数本で実質同じ投資をした場合、信託報酬が安いのはどちらでしょう?手間のかからないバランスファンドの方が高手数料になると思いきや…
インデックスファンド複数本 VS バランスファンド1本 (前編)
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)の特徴
特徴は何といっても株式に全振りの投資割合と低信託報酬でしょう!そして投信1本で3地域3資産に分散投資できる手軽さ!
自分で新興国株式型、国内株式型、先進国株式型の投信を組み合わせてもいいですが、バランス修正のためのリバランスを自分で行う必要があって面倒です。バランスファンドならそんなリバランスも不要なのでお手軽です。
投資対象資産と割合
まずは投資割合ですが、株式100%です。そして投資対象地域が国内、先進国、新興国と3地域への均等割りです。
それぞれの資産クラスは次のベンチマークに連動することを目標としています。
- 国内株式
⇒東証株価指数(TOPIX) - 先進国株式
⇒MSCI Kokusai index(MSCIコクサイ インデックス) - 新興国株式
⇒MSCI エマージング・マーケット・インデックス
信託報酬が驚くほど安い!
信託報酬は0.15336%(税込み)です。やっす。
以前に「インデックスファンド複数本 VS バランスファンド1本 (後編) 」で書いたように同資産クラス単体の最安信託報酬のインデックス投信を自分で組み合わせた場合、信託報酬はいくらになるか計算してみます。普通に考えるとリバランスの手間を運用会社にお願いする形になるため、自家製バランス型投信(愛称:タケよん!ファンド)の方が割高になるはずです。が…
- 国内株式
⇒eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
⇒信託報酬:0.17172% - 先進国株式
⇒eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
⇒信託報酬:0.11826% - 新興国株式
⇒eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
⇒信託報酬:0.2052%
平均すると…
(0.17172%+0.11826%+0.2052%) ÷ 3 = 0.16506%
バランスファンドの方が0.0117%安い!!計算間違いを疑って目論見書を見直して、再計算しましたが、合っています。個別に投信を買うより、eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)を1本買う方が低コスト!
これは「投信積立設定を変更しました(後編)~意味ある分散投資~」で見直したばかりの投信積立設定をまた見直さないといけないですね。しかもバランスファンドをうまく組み合わせると2~3本の投信だけで希望のアセットアロケーションが組めそうです。
関連記事です。タケよん!のアセットアロケーション配分を改めた時の記事です。債券比率を15%にまで落としました。
eMAXISSlimシリーズの8資産均等型についての記事はこちらです。