損出しで正しく節税!損出しの手順と効果を解説【確定申告対策】

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まいど!タケよん!(@takeyon7)です。

もう今年も残すところ2か月を切りました。年末を前にやっておくべきことがあります。

それは損出しです。損出しをすることで税負担を先延ばしにすることができます。

実行するしないで(投資額によっては)大きな差が出ますのでぜひやっておきましょう。

今回はそんな損出しの手順や効果について整理してみました。

損出しとは

損出しとは確定済みの利益がある場合に、評価損を確定させることで確定利益をあえて減らし、税負担を軽減(先延ばし)することです。

税負担を先延ばしにすることによってできた資金を更に運用するなど有効活用することができます。

損出しの手順

手順は簡単です。

①評価損を抱えている銘柄を売る(損益確定)

この時、損益確定させる額は既に確定済みの利益の範囲内で十分です。

つまり確定利益額の合計をなるべく0円に近づけるようにコントロールします。

②損出しのために売却した銘柄を購入する

先ほど売却した銘柄を翌営業日以降に再購入します。損切りをするわけではないので再度買い直すわけです。

ポイントは再購入は売却した翌営業日以降にすることです。

同一日に売却、購入を行ってしまうと、購入分が先に計算されてしまい、ナンピンして平均購入単価を下げた時のように計算されてしまいます。

あと注意点は長期保有特典のある株主優待銘柄に気を付ける事です。オリックスヤマダ電機などの株主優待制度では長く保有している株主に手厚い優待を用意しています。

損出しのために1日でも手元から離れただけで保有期間がリセットされてしまうので注意しましょう。

損出しによる効果

損出しによる効果について具体例を出して説明します。

少し極端な例ですが、こんな状況の人が居たとします。

日本株の取引きで確定済みの利益が200万円あるが、保有株が下落したため評価損も200万円あります。

確定利益200万円
評価損200万円

このまま年を越すと200万円に対し20.315%の税金がかかりますので40万6,300円も税金を払う事になります。

しかし、評価損を被っている株式をいったん売却し、買い戻すことで確定利益も評価損も0円になります。

確定利益0万円
評価損0万円

この状態のまま年を越すと税額はいくらになるでしょうか。

利益が0円ですので税額ももちろん0円です。約40万円の課税を先送りにすることができました。

損出しは節税ではなく課税タイミングの先延ばし

実は損出しは課税を免れるテクニックではありません。損出しは課税タイミングを先伸ばしにするためのテクニックです。

先ほどの例では、損出しをすることによって保有銘柄の平均取得単価が下がっているので翌年に利益が出やすい状況になっています。いずれ利益を確定した際に課税自体はされてしまいます。

損出しを実行した場合と実行しなかった場合にの比較をしてみます。

損出しを実行した場合

先ほどの例の続きを見て見ます。

①損出し前の状態

確定利益200万円
評価損益▲200万円

②損出し実行後(翌年の初期状態)

損出しを行うことで確定利益は0円となり、この年分の税金は0円にすることができました。

確定利益0万円
評価損益0万円

③翌年に株価が高騰

翌年に株価が高騰したので評価損益はプラス400万円になったとします。

昨年の損出しのための売却→新規購入によって結果的に底値で買い直したことになったため評価損益が大きく膨らみました。

確定利益0万円
評価損益400万円

④利益確定&課税

確定利益は400万円となり税額は81万2,600円となります。

確定利益400万円
評価損益0万円

損出しを実行しなかった場合

①最初の状態

損出しをしないため、1年目の税金は40万6,300円です。

確定利益200万円
評価損益▲200万円

②翌年の初期状態

損出しはしていないので保有銘柄は含み損が出ている状態です。

確定利益0万円
評価損益▲200万円

③翌年に株価が高騰

株価が高騰し、昨年の買値よりも上がったことで含み益が200万円乗った状態になります。

株価の上がり幅は先ほどの損出し実行例の③の状態(±0から+400万円)と同じです。

確定利益0万円
評価損益200万円

④利益確定&課税

200万円の利益に対し20.315%課税されるので税負担は40万6,300円です。

1年目にも同額の税負担があったので2年合計の税負担は81万2,600円となります。

確定利益200万円
評価損益0万円

2年トータルの税負担額は同じだけど損出しした方が得する理由

先ほどの例の場合、2年トータルの税負担額は同じでした。

損出しありなし
1年目課税額¥0¥406,300
2年目課税額¥812,600¥406,300
合計¥812,600¥812,600

違いは損出しを実行した場合は税負担を先送りしているかどうかになります。

損出しを行っていれば1年目に払わずに済んだ40万6,300円を更に運用に回すことができます。

この40万円を元手に5%の運用益を手に入れることができれば2万円得することができます。

損出しを行っていない場合は40万円の運用資金が無いですので出来ない技ですね。

効果は損出し額×20.315%×想定利回り×先送り年数

損出しの効果は相殺できた確定利益額の40万円ではありません。課税を先送りにすることでできた運用資金を運用して得られる利益額です。

先ほどの例で40万円を2年目に5%(想定利回り)で株式運用ができれば40万円で得られる利益2万円分を得したことになります。この2万円は損出しすることによって得られた運用資金が無ければ得られない利益です。

想定利回りを5%、先送り年数を1年とするなら200万円分の損出し効果は2万円となります。

ブログ後記

損出しと言うテクニックを知っているかどうかで資産運用効率を高める事ができます。

投資額が大きくなると効果も比例して大きくなるのでまずは実践してみて経験を積んでみたいと思います。

ほな、また。


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