IP初値の上昇するIPO、公募割れするIPOその違いは何?

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まいど!タケよん!(@takeyon7)です。

記事を書いている今日(2018/12/19)はソフトバンク(9434)のIPO上場の日でした。

公募価格1,500円のところ初値は1,463円と2.5%の下げでした。終値はもっと下げて1,282と個人投資家にとって残念な結果に終わりました。

一方であまり話題になっていませんが同日に上場となった企業があります。

「人工知覚技術の研究開発及びソフトウェアライセンスの提供」を行うKudan(4425)です。

公募価格3,720ですがカイ気配のまま初値が付かず翌日以降に持ち越しとなりました。

このように必ずしも有名だから初値が上がるわけではありません。初値が上がったり下がったりする条件について記事にしました。

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株価は需要と供給で決まる

ダイヤモンドは高価ですが普通の石ころは安いですよね。株価も同じです。

希少価値の高いものは高くなりますがそうでないものは安いです。

IPO銘柄の希少価値とは

IPOの場合売り出し株数と言って市場に供給される株数が決められています。

事前に抽選等で当選した投資家が公募価格でIPO株を手にします。これをすぐに売る人も居れば持ち続ける人も居るかと思います。

同じ業績の企業であっても売り出し株数が少なければ希少価値が高いため、供給が少なくなり、株価が高騰する要因となります。

先のソフトバンクとKudanの場合だと当たり本数がソフトバンクは1,500万本、Kudanが1,965本です。企業規模や公募価格が違うので単純に比較できませんが、これだけあたり本数に差が出ています。

単独上場かどうか

上場日に複数のIPO銘柄が株式公開をする場合、新規上場銘柄を狙っている投資家も狙いの銘柄が分散されてしまい、資金が集まりづらく初値上昇の妨げになってしまいます。

ただ小規模IPO同士の衝突であれば希少性はそこまで失われませんので問題にはなりません。

アウトレットモールを思い浮かべてみてください。店舗が1つか無ければお客さんはそこに集中し、その1店舗に群がってお買い物をしますよね。でも店舗が10店舗あればどうでしょう?いろいろなお店にお客さんは分散し、程よい込み具合程度になります。

IPOでも単独上場では投資家が群がり、資金が集中しますが、複数魅力的な銘柄があれば投資家も資金も分散してしまいます。結果初値は…上がるかも知れませんが、爆騰とまではいかないかも知れません。

華やかさがあるIPO銘柄は騰がる

IPOと言うと成熟企業よりはスタートアップに人気が集まります。

大きな成長の見込めない企業よりも今後売り上げが2倍5倍10倍と上がりそうな企業が人気になります。

特に市場規模自体が未だ小さく、IPOするようなスタートアップ企業であっても今後シェアを握れる可能性を秘めていれば期待は高まります。

今で言う「旬」なキーワードではRPA、AI、ロボットだったりします。少し前だとIoT、クラウドなどでしょうか。

このようなテーマのビジネスを行う企業には人気が集中し、投資資金が集まります。

例えば2018/3/27上場のRPAホールディングス(6572)は3,570円の公募価格に対し、初値は14,280円でした。社名の通りRPA関連銘柄です。

IPOに当選して初値売りしていれば100万円以上の売却益を得る事ができていました。

極めつけは2018/4/20上場のHEROZ(4382)ですね。AI関連銘柄ですが公募価格4,500円に対し、49,000円の初値でした。

IPOに当選して初値売りしていれば445万円の売却益を得る事ができていました。夢がありますね。

出口案件に注意

注意したいのが出口案件と呼ばれるIPOです。IPO株式の売り出し元が投資ファンドの場合、出口案件として敬遠されてしまいます。

投資ファンドの目的は言うまでもなく資金を運用し儲けを出すことです。未公開株の頃から企業へ投資をしある程度成長したところで株式を売却して売却益を得るのが彼らのビジネスです。

という事は売る側からするとIPO時に売り出す株は買い手が付くギリギリまで高くしたいですよね。

となると買い手が付くギリギリの株価で売り出した場合、公募価格が天井だったという事もあり得ます。投資ファンドが儲かりIPO投資家が涙するパターンです。

特に投資ファンドが保有株式の大半を売り出す場合は要注意ですね。

2018/3/23上場のキュービーネットホールディングス(6571)は投資ファンドの保有する株式の大半を売り出す典型的な出口案件でしたが公募価格2250円のところ初値は2,115円と公募割れが起きました。

IPO株の売出株放出元は日本取引所グループ(JPX)のHPでも公開されているので簡単に確認することができます。

ブログ後記

2018年にIPOを始めましたが、IPO銘柄の分析などをすると騰がりそうな銘柄やちょっと怪しい銘柄は大体分かるようになってきました。

ソフトバンクは怪しい銘柄に分類していましたので回避できました。

あとは期待できそうな銘柄に当選するだけですね。これだけは運なのでどうしようもありません。

ほなまた。


関連記事です。ソフトバンクは回避宣言をしていましたが正解でした。

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