VTV(バンガード・米国バリューETF)はシーゲル流のETF!

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ジェレミー・シーゲル先生の著書には米国の低PER株の投資は他のグループよりもリターンが高いことが書かれています。

具体的には1957年~2006年の50年間のトータルリターンを見ると低PERグループのリターンは14.3%でありS&P500平均の11.13%よりも優れていたそうです。

それを聞けば低PERグループに投資したくなりますよね。でも個別株投資は資金面で分散投資をするにはハードルが高いです。それを解決し、低資金で分散投資を実現させてくれるETFがVTV(バンガード・米国バリューETF)です。

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VTVの特徴

VTVとは世界第2位の運用資産額を誇るバンガード社が運用するETFです。正式名称は「バンガード・米国バリューETF」です。

目標とするベンチマークはCRSP USラージキャップ・バリュー・インデックスです。このインデックスは米国市場の大型のバリュー株式、全336銘柄で構成されています。

気になる経費率は0.04%です。バンガードのETFは総じて信託報酬が安いのが良いですね。0.1%を切るとほとんど気にならないレベルです。

セクター別構成比率

セクター別構成比率を見ると低PER銘柄の多い金融セクターが全体の1/4を占めています。特徴的なのはテクノロジーセクターですね。S&P500では24%程度の比率を占めていますが、VTVになると13.6%まで下がります。

セクター 構成比
金融 25.3%
ヘルスケア 13.7%
テクノロジー 13.6%
資本財 11.8%
消費財 8.6%
石油・ガス 7.6%
消費者サービス 6.8%
公益 5.4%
通信サービス 3.8%
素材 3.4%

テクノロジーセクターはグロース株が多いですからね。セクター割合的には金融セクターとテクノロジーセクターの逆転が一番の特徴ですね。

構成銘柄

VTVは全336銘柄で構成されています。

ティッカー 銘柄 構成比率 配当利回
MSFT Microsoft Corp. 5.2% 1.7%
BRK.B Berkshire Hathaway Inc. 3.1% 0.0%
JNJ Johnson & Johnson 3.0% 2.9%
JPM JPMorgan Chase & Co. 2.9% 2.1%
XOM Exxon Mobil Corp. 2.8% 4.0%
BAC Bank of America Corp. 2.3% 1.6%
WFC Wells Fargo & Co. 2.1% 2.9%
T AT&T Inc. 1.9% 6.2%
CVX Chevron Corp. 1.9% 3.5%
PG Procter & Gamble Co. 1.8% 3.8%

大型株が中心ですのでよく名前の聞く企業がずらりと並びます。

業績には問題がないのに株価が低くなっている銘柄が多いので総じて配当利回りも高くなっていますね。

株価・チャート

直近1年間、3年、設定来である2004年からのトータルリターンを先進国トップのアメリカ株式を投資対象としたVTIと比較していきます。

1年間のトータルリターン比較

まずは1年間での比較です。VTV(緑)の比較対象としてメリカ株式に広く投資するVTI(青)を並べています。ここ1年ではVTI(青)の方がパフォーマンスが良いですね。

トータルリターンはVTIの16.5%に対し、VTVは12.0%です。どちらも素晴らしい成績ですがここ1年はVTV(緑)の成績はアメリカ市場の平均とも言えるVTI(青)よりも劣っています。


ETFreplay.comより

3年間のトータルリターン比較

次は3年間での比較です。直近3年間はほぼ同じ成績です。直近1年のパフォーマンスの差が響いているため、3年間のトータルリターンはVTVの34.9%に対し、VTIは39.8%と、若干の差が出てしまっています。


ETFreplay.comより

設定来からのトータルリターン比較

最後にVTV(緑)の設定来となる2004年からのチャートです。リーマンショックまではVTV(緑)のほうがVTI(青)よりも良い成績でした。ただ、リーマンショックから現在に至るまではほぼ同じパフォーマンスですね。



ETFreplay.comより

VTI(青)は239.5%のリターンに対し、VTV(緑)は215.8%です。ボラティリティはVTV(緑)が僅差ですが高めになっており、VTI(青)の18.4%に対しVTVは19.0%です。

ちなみに比較対象にしたVTIはアメリカ株式をほぼ網羅するようなETFで経費率も激安なので万人におススメできるETFです。

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配当・増配率

過去の配当実績は下図のとおりです。現在の株価に対するVTVの配当利回りは2.32%です。S&P500連動ETFのVOOが1.74%の配当利回りであることを考えるとバリュー株の方が高利回りですね。

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