まいど!タケよん!(@takeyon7)です。
債券ETFと言えばBNDかAGGといった風潮がありますね。でもこれは「米国の債券」ETFです。
今回調べたのは世界版BNDともいえるのがBNDXです。バンガード・トータル・インターナショナル債券ETFです。
本記事の結論・まとめ
- BNDXは世界中の債券にドル建てヘッジ有で投資するETF
- でも約2割は日本の債券に投資している
- トータルリターンは米国債券のBNDよりも高リターン、低ボラティリティ
BNDXの特徴
トータル・インターナショナルと聞くとVTのような半分米国で残り半分が全世界のようなイメージがありますが、BNDXにドル建て債券は含まれません。
米国以外の世界各国の債券に投資をして0.09%の経費率で済んでいるのは安いです。
為替はドルでヘッジされています。
バンガード・トータル・インターナショナル債券ETF(BNDX) | |
BNDX基本データ | |
投資対象 | ドル建て以外の投資適格国債、社債 |
対象インデックス | ブルームバーグ・バークレイズ・ グローバル総合(米ドル除く) 浮動調整RIC基準インデックス (米ドルヘッジベース) |
配当利回り | 2.97% |
経費率 | 0.09% |
設定日 | 2013/5/31 |
BNDXの国別構成比率
国別で見ると日本の債券が多いです。ただ、ご存知の通り日本は空前の低金利です。それをドルでヘッジして0.09%の信託報酬を払ってしまうと旨みがありません。
リスクだけ背負ってわずかなリターンがかき消されてしまってはもったいないです。
日本以外ではEUの先進諸国の割合が多いです。
チャート・トータルリターン
トータルリターン比較では米国トータル債券ETFのBNDと比較をしています。構図的には米国と米国以外の比較ですね。
直近1年間のトータルリターン
直近1年間のトータルリターンはBNDX2.1%に対し、BNDは-0.9%です。
米国以外の債券の方が好成績を残しています。
ETFreplay.comより
直近3年間のトータルリターン
直近3年間のトータルリターンはBNDXの3.2%とBNDの1.8%より優秀なリターンです。
2015年から2016年にかけて米国での9年ぶりの利上げもありました。利上げ局面では債券価格は下がるのでどうしてもトータルリターンはよろしくないですね。
ETFreplay.comより
2013年からのトータルリターン
BNDXの設定来となる2013年からのトータルリターンです。
そこまでの超長期チャートではないですが、比較期間の中ではBNDXの方がリターンも良く、ボラティリティも低く、良いETFと見ることができます。
ETFreplay.comより
リーマンショックのような金融危機時にどのような値動きをするのかが知りたかったですが、2013年設定では仕方ありません。
BNDXの配当・増配率
配当額は毎年横ばいです。2018年も配当支払いの性質上、12月に大きな配当が来て平均並みの配当になるのではないでしょうか。
BNDXの最近の配当額
BNDXの特殊な傾向として毎年12月にかなり大きな配当が来ます。それ以外の月は安定的に配当されています。
ブログ後記
日本人的には日本の債券は除いてあると使い勝手が良いですね。わざわざ日本の債券をドル建てでしかもヘッジを付けて運用するメリットはありませんので。
ほな、また。
関連記事です。全世界の株式市場の過半数を超えるアメリカ株式市場全体に投資する優秀なETFがVTIです。
ちなみに債券でも投資不適格債券ばかりを集めた【JNK】というETFもあります。まさにジャンク。