「投資は危険、元本割れする可能性があるから危ない!」
「お金は大事で減らしたくないから投資せずに貯金をするんだ!」
果たしてこれは正しいのでしょうか?
50年前の大卒初任給は約3万円
でした。2017年だと大卒初任給は20万6千円だそうです。次のグラフは大卒初任給の推移です。
実に6.8倍の差が付いています。決して昔が安月給だったわけではありません。
3万円の初任給でも生活できる水準の物価だったという事です。
貯金は元本保証してくれて安全だし損をしない。という考えを持つのも良いですが何かの考慮を漏らしているかお分かりですか?
もうお気付きですよね。50年前の100万円と今の100万円では価値が全く異なります。
インフレによる資産価値が目減りするリスク
があります。先程の大卒初任給のデータを例に取ってみます。
50年前に当時20歳のお金持ちの人がアーリーリタイアを企んでこんな計算をしたとします。
1ヶ月の生活費は大卒初任給2ヶ月分の6万円。
100歳まで長生きしするとして残りの人生80年。
6万円(1ヶ月の生活費)×12ヶ月分×80年=5,760万円が残りの人生に必要な生活費。
ちょうど5,760万円の資産があったので、全額を銀行様に貯金して毎月6万円でリタイア生活を始めると決めました。
インフレにより物の値段がだんだん上がっていきます…50年後の今、月6万円で生活できますか?無理でしょうね。
将来もわかりません。同様に今、大卒初任給の2倍にあたる40万円×12か月×余命年数分の現金預金があったとしても安心は出来ません。
今は「毎月40万円も!使える」ですが、インフレによっていつかは「毎月40万円しか!使えない!」と言う日が来るかもしれません。
預金は元本保証ではありますが、インフレには対応できません。
インフレ対策としての株式投資
1968年の年末株価は1,715円でした。今の13倍以上ですね。
もしも現金預金では無く全額株式投資をして毎月必要な生活費分を取り崩すような使い方をしていればインフレ問題にも対応できていたことでしょう。
インフレになれば材料費や人件費なども上がりますが販売価格も上がります。結果として利益も伸びて企業価値が株価として反映されます。
つまり投資活動はインフレ対策にもなるのですね。
もちろん価格変動リスクもあるので投資との付き合い方にも注意が必要です。
株式投資では元本は保証されませんがインフレには対応できます。
まとめ
- 預金もいいけどインフレリスクも考えよう
- 預金は元本を保証してくれる
- 投資活動はインフレ対策になりうる
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