まいど!タケよん!(@takeyon7)です。
債券は満期までの期間が短期よりも長期、国が発行する国債よりも企業が発行する社債の方がリターンが狙えますよね。
その分リスクも高くなるのですが。
バンガード・米国長期社債ETF(VCLT)は長期の社債をターゲットにして高利回りを狙ったETFと言えます。
本記事の結論・まとめ
- VCLTは債券の中ではリスクが高い長期の社債に投資するETF
- リスクも取るのでリターンも債券ETFの中では高く配当利回りは5%弱!
VCLTの特徴
バンガード社が運営するETFです。特徴は残存期間が10年以上の社債で運用している点です。
このVCLTも配当利回りが4.75%(2018.10.1現在)と高利回りとなっています。
また構成する債券も1,826と多いので広く分散されていると言えます。
VCLT基本データ | |
投資対象 | 工業、公共事業、金融業の企業が発行する 米ドル建て課税対象固定利付投資適格債券 のうち、残存期間が10年超のもの |
対象 インデックス |
ブルームバーグ・バークレイズ 米国社債(10年超)インデックス |
配当利回り | 4.75% |
経費率 | 0.07% |
配当月 | 毎月 |
構成銘柄数 | 1,826 |
設定日 | 2009/11/19 |
VCLTの発行体別構成比率
工業系社債で7割を占めています。
工業系の中にはアップル社やマイクロソフトもあれば通信会社や資本財セクター企業など幅広い企業の社債で構成されています。
金融系ではゴールドマンサックスなどの銀行系やウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイなどの保険会社債などが含まれています。
VCLT格付け別構成比率
格付けではBaa格が約半数を占めており、最上位のAaaが一番割合が少ないです。
このことから投資適格社債の中でも比較的高利回りな社債が多く採用されている点、ガチガチの安全債券で固められた債券ETFではない点に理解した上で投資する必要があります。
チャート・トータルリターン
トータルリターン比較では全米株式全体を表すVTIとの比較を行います。
設定来からのトータルリターンも出てきますが、リーマンショック時のチャートも見たかったですね。
直近1年間のトータルリターン
直近1年間のトータルリターンはVTIの17.8%に対し、VCLTは-2.8%です。
金利上場が続いている分、配当は貰えるもののそれ以上に債券価格が下落しているためトータルリターンでマイナスとなっています。
ETFreplay.comより
直近3年間のトータルリターン
直近3年間のトータルリターンはVTIの60.8%に対し、VCLTは16%です。
比較しておいてなんですが、債券ETFに株式程のリターンを求めるのはナンセンスです。
そこそこのリターンをもらいながらボラティリティが株式よりも低い点に着目すべきです。
ETFreplay.comより
債券ETFをポートフォリオに組み込む理由はリターンの最大化ではなくリスク軽減目的で使用するからです。
ただちょっとリターンの割にボラティリティが高いような気もします。
2009年からのトータルリターン
VCLTの設定来となる2009年からのトータルリターンです。
さすがに株式には負けますが、右肩上がりで継続的に利益をもたらしてくれるETFであることが伺えます。
ETFreplay.comより
リターンは株式の3分の1程度です。これを多いと見るか少ないと見るかは意見が分かれるところですね。
VCLTの配当・増配率
過去の配当実績は下図のとおりです。現在(2018.10.1)の株価に対する配当利回りは4.75%です。
年間配当は横ばいで毎年4ドル弱の配当を得ることができます。
VCLTの最近の配当額
若干凹凸がありますがほぼ毎月0.3ドルほどの配当を受ける事ができます。
ブログ後記
長期の社債で5%近い利回りがあることに驚きでした。
ポートフォリオに組み込むことで利回りはあまり低下させずに金融ショック時の下落を和らげてくれるのであれば一考の価値がありそうです。
ほな、また。
関連記事です。全世界の株式市場の過半数を超えるアメリカ株式市場全体に投資する優秀なETFがVTIです。
ちなみに長期債券だけど4割程度は国債で運用するBLVと言うETFもあります。