分配金重視の米国株ETFを比較しました!【VYM/HDV/VIG/SPYD/DVY/SDY】

まいど!タケよん!(@takeyon7)です。

不労所得を作りたい。自分年金を作りたい。配当金で生活した。分配金、配当金重視の投資家が一度は検討したことがあるであろう高分配系ETFを比較してみました。

今回取り上げるETFは以下の6つです。米国を代表する運用会社であるブラックロック、バンガード、ステートストリートから各2本ずつ取り上げてみました。

  1. 【VYM】バンガード 米国高配当株式 ETF
  2. 【VIG】バンガード 米国増配株式 ETF
  3. 【HDV】iシェアーズ 米国高配当株ETF
  4. 【DVY】iシェアーズ 好配当株式ETF
  5. 【SPYD】SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF
  6. 【SDY】SPDR S&P米国高配当株式 ETF

ETFにも個性あり!投資方針は様々!

配当重視のETFでも各社同じわけではありません。増配を条件にしていたり平均より配当利回りが高いもので絞っていたり、単にS&P500の配当利回り上位にで構成されていたりと、投資方針には特徴があります。

【VYM】バンガード 米国高配当株式 ETF

大型株かつ、配当利回りが市場平均以上の銘柄で構成されたETFです。多くの米国株ブロガーが保有しているイメージがあります。正統派高分配ETFといった印象です。

【VIG】バンガード 米国増配株式 ETF

大型株かつ、10年以上増配実績のある銘柄で構成されたETFです。増配にフォーカスしているので高分配と言うよりは安定分配を目指したETFと言えます。

【HDV】iシェアーズ 米国高配当株ETF

配当水準が比較的高位の米国株式で構成されています。投資対象は米国の有名、優良企業であること、健全な財務状態、配当金の支払いがある米国株式となっています。

【DVY】iシェアーズ 好配当株式ETF

比較的高配当の米国株式で構成されています。投資対象は継続的に配当金を支払っている米国企業の株式です。

【SPYD】SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF

S&P500指数に採用される米国大型株のうち配当支払い上位80銘柄に均等に投資をするETFです。

【SDY】SPDR S&P米国高配当株式 ETF

高配当かつ連続増配の株式を投資対象としています。具体的にはS&Pコンポジット1500指数の構成銘柄のうち、過去20年以上、連続して増配を継続している高配当利回り銘柄で構成されています。

分配金重視ETFの分配利回りは【SPYD】が最高で【VIG】が最低でした

分配利回りだけで比較をするとSPYDが4.14%と最も高く、最も低いのは唯一の1%台となったVIGでした。ETFの特徴のせいで、SPYDは単純にS&P500の高配当利回り順に80社をセレクトしたETFのため、分配利回りが高くなって当然の投資方針です。

一方でVIGは増配にフォーカスしたETFであるため、必ずしも高配当株式に投資しているわけではありません。着眼点が増配であるため株価が下落しても受け取れる分配金が低下しにくいと言う特徴があります。

分配利回りだけを見て判断せずに投資対象を理解して分配金戦略を立てる必要があります。

過去の分配利回りの推移を確認

先ほどの利回り比較は現時点(2019年4月)での利回りでした。過去の分配金実績と年末株価から年ごとの分配金利回りの推移を確認してみました。

分配金利回りは総じて2018年<2015年で、2018年>2016年と言う結果でした。ただ例外なのは利回りが低下し続けるVIGです。VIGも分配金の額は増えていますが、それ以上に株価が上昇しているため利回りとしては低下してしまっています。VYM、DVYは2016年より利回りは向上し続けています。

各ETFの信託報酬比較!SDYとDVYは残念ながら高コストです!

バンガードもブラックロックもステートストリートも低コスト化に力を入れています。そして信託報酬が一番安かったのはバンガードのVYMです。最近信託報酬を引き下げたこともあって0.06%は流石ですね。他社もSPYD,VIG,HDVは0.1%未満なので十分低コストです。

ただSDY、DVYはそれぞれ0.35%、0.39%とややお高めな信託報酬です。とはいっても0.5%未満のなのでそこまで高コストではないです。コスト以外の部分で魅力を感じれば投資対象としても悪くはないと思います。

各ETFの構成銘柄数と純資産総額に占める上位10銘柄の割合

ETFの利点は少ない投資金額で手軽に分散投資が可能な点です。全世界に分散投資するVTなんかは1つのETFで8,000銘柄以上の株式構成されています。1銘柄が破綻して株式が紙くずになってもETF全体に与える影響は知れています。

逆に言うと構成銘柄数が少なかったり、特定の銘柄に依存するようなETFがあれば分散効果が低く、リスクとなる点には注意したいです。そこで配当重視ETFの分散効果を知るために2つの視点で比較をしてみました。

  • ETFの構成銘柄数
  • 純資産総額に占める上位10銘柄の割合

構成銘柄数が多ければ分散投資ができていて特定の銘柄の影響を受けにくいと言うメリットがあります。また併せて純資産総額に占める上位10銘柄の割合も確認しておくことも大事です。構成銘柄数が多くても特定の銘柄に資産が集中していては広く分散できているとは言い難いですから。

前置きが長くなりましたが配当重視ETF6本の比較結果は以下のようになりました。構成銘柄数が多いのは397銘柄のVYMですが、純資産総額に占める上位10銘柄の割合は他のETFより高めの27.0%です。とはいっても構成比率トップはジョンソンエンドジョンソンでわずか3.5%程度なのでこれだけで問題視する必要はありません。

対照的にSPYDは構成銘柄数は79銘柄と少ないですが投資方針が均等分散ですから各銘柄の比率は上位でも1銘柄当たり1.5%程度にとどまっています。銘柄数の数字以上に上手くリスク分散されていると言って良いでしょう。

セクター別構成比率で比較!満遍なくセクター分散されているのはVYM

各ETFの特徴を抑えるためにもどのセクターへの投資が多いかは認識しておく必要があります。例えば情報技術セクターに偏ったETFはITバブルのような時に弱くなります。特定のセクターに偏ることは必ずしも悪いことではありませんが、理解した上で投資を行うべきです。

下表は各ETFのファクトシートをもとにセクターごとの投資比率を整理したものです(集計が大変でした)

セクターVYMVIGHDVDVYSPYDSDY
金融15.1%8.0%11.5%14.3%5.5%15.7%
ヘルスケア14.7%13.2%15.1%1.9%4.2%5.7%
生活必需品13.3%11.1%14.6%7.8%9.1%13.9%
資本財11.1%30.6%9.0%4.4%2.3%19.1%
情報技術10.6%9.1%10.3%7.7%5.6%3.3%
一般消費財9.6%20.4%1.9%14.6%10.5%8.9%
エネルギー8.8%0.0%21.3%9.1%7.8%3.2%
公益事業8.1%3.4%8.6%24.4%22.8%9.7%
コミュニケーションサービス5.0%0.1%6.8%7.1%5.2%4.9%
素材3.7%4.1%0.7%8.4%0.0%9.1%
不動産0.0%0.0%0.0%0.0%24.9%6.5%

こうしてみるとVYMが各セクターにも広く満遍なく分散できていることが分かります。一方でVIGは約3割が景気敏感セクターとされる資本財セクターで構成されています。株価が順調に推移している時は恩恵を受けますが、リセッション(景気後退期)局面では弱点になり得てしまいます。

DVYやSPYDはディフェンシブセクターとも言える公益事業セクターへの割合が相対的に多い点が特徴的です。

またSPYDは今回比較した6つのETFの中で唯一不動産セクターを含んでおり、かつその割合が25%近くと高いのが特徴です。不動産セクターはREITを含んでいるため他のセクターよりも配当利回りが高くなる特徴があります。

ブログ後記

改めて比較を行う事でVYMがいかに無難で万人受けするETFであるかが分かりました。逆に言うと尖った特徴が無く、玄人からは面白みがないように映るかもしれませんが。しかし長期投資を前提に長くお付き合いをするなら無難でなんでもそつなくこなすタイプのVYMが良いのかもしれませんね。

もう一つはSPYDの高配当さが光りました。唯一不動産を25%近く含んでいる点で差別化が図れています。最終投資先を理解した上で投資するにはアリなETFかと思います。

どちらのETFも保有しているわけですが(笑)

ほなまた。


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