まいど!タケよん!(@takeyon7)です。
ポートフォリオの分散、高利回り化のために不動産ETFの調査を進めています。今回はSSGAが運用する米国REITで運用するSPDRダウ・ジョーンズREIT ETF(RWR)を調べて見ました。
本記事の結論・まとめ
- 米国REITに投資できる王道ETF
- 長期で見ると株式(VTI)よりも高い年間平均成長率
- 金融危機時の暴落には要注意!株式より高いボラティリティに気を付けて!
RWRの特徴
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)が運用する米国REITに投資するETFです。高利回り、低信託報酬、歴史ありと米国REITに投資する場合の王道ETFと言えます。
SPDRダウ・ジョーンズREIT ETF(RWR) | |
RWR基本データ | |
投資対象 | 米国のオフィス、住宅、小売り、 ヘルスケア関連REIT |
対象 インデックス |
ダウ・ジョーンズU.S. セレクトREIT指数 |
配当利回り | 3.65% |
信託報酬 | 0.25% |
配当月 | 四半期毎(3,6,9,12月) |
構成銘柄数 | 98 |
設定日 | 2001/4/23 |
RWRの構成銘柄
構成銘柄全98銘柄の上位10銘柄がこちらです。上位10銘柄で全体の4割強を占めています。ラインナップを見ているとREITらしく分配利回りが高い銘柄が多いです。
ティッカー | 銘柄 | 構成比率 | 分配利回 |
SPG | Simon Property Group Inc. | 8.10% | 4.66% |
PLD | Prologis Inc. | 6.59% | 2.97% |
PSA | Public Storage | 4.78% | 3.70% |
WELL | Welltower Inc. | 4.26% | 4.51% |
AVB | AvalonBay Communities Inc. | 4.03% | 3.06% |
EQR | Equity Residential | 4.03% | 2.90% |
DLR | Digital Realty Trust Inc. | 3.47% | 3.75% |
VTR | Ventas Inc. | 3.30% | 5.03% |
BXP | Boston Properties Inc. | 3.05% | 2.85% |
ESS | Essex Property Trust Inc. | 2.80% | 2.70% |
チャート・トータルリターン
RWRの設定来からのチャートです。投資対象が不動産なのでリーマンショックで大きく落ち混んでいます。株価は2015頃にリーマンショック後の高値を回復しています。が、分配金もあるのでトータルリターンがプラスに転じたのはもう少し早い時期になります。
不動産セクターは金融危機時のボラティリティが高く最悪6割以上下落すると想定しておいた方が良いです。
Yahoo Financeより引用
直近1年間の分配金込みチャート
直近1年間のリターンをVTIと比較してみました。米国の株式全体とREITの比較の格好です。
直近1年間のリターンを見ると2018年の株式は低調だったのでVTIの+3.4%に対し、配当込みでRWRは+19.1%と大きくプラスリターンです。
ETFreplay.comより
直近3年間の分配金込みチャート
続いて直近3年間のトータルリターンです。年間平均成長率はVTI+14.0%に対し、RWRは+6.2%と株式より低調な成績となっています。とはいえどちらも素晴らしい成績です。
ボラティリティはRWRの方が14.3%と荒い値動きになっていることを表しています。
ETFreplay.comより
設定来からの配当金込みチャート
設定来となる2001年からのチャートです。ここ3年の成績では株式>不動産でしたが、15年以上の長期で見ると不動産>株式です。VTIは+7.3%と素晴らしい成績ですがRWRは更に上を行く+10.3%です。
ただ、やはり気を付けたいのがボラティリティの高さです。VTIは18.7%なのに対しRWRは29.3%もあります。特にリーマンショック時の暴落具合は荒々しさが目立ちます。
ETFreplay.comより
RWRの配当・増配率
配当利回りは3%強と高いので配当についても着目してみました。年間の配当額推移と四半期ごとの配当を調べて見ました。
RWRの年間配当額の推移
年間配当額は年によって2ドル程度から3ドル強とバラつきがあります。高配当ですが、そこまで安定感はありません。増減はありますが平均すると増配率は8%程度となります。
RWRの最近の配当履歴
四半期ごとの配当の推移です。他のETFと同じように12月期に配当額が多くなる傾向があります。そして何故か2016年12月期の配当が突出して多いです。平均して四半期毎に0.75ドルの配当がある計算です。
ブログ後記
分散投資の観点で不動産ETFを調査を続けています。今回調査したRWRは米国REIT投資の王道です。不動産を取り入れたいときに採用したい銘柄の1つです。
ただボラティリティの高さには注意してポートフォリオを考えたいですね。
関連記事です。全世界の株式市場の過半数を超えるアメリカ株式市場全体に投資する優秀なETFがVTIです。
高ボラティリティのETFと組み合わせて持ちたいのは低ボラティリティの債券ETFです。
日本株式市場のETFでも良いかも知れません。
もう一つの米国REIT王道ETFはIYRですね。