たばこ銘柄の比較記事です。と言ってもセブンスターとかマルボロの比較ではなく、アルトリアグループ(MO)にするかフィリップモリス(PM)にするかと言った記事です。
前回の記事で書いたように海外たばこ銘柄を始めて購入しました。JTも持っていないのでたばこ銘柄の購入自体が初めてです。
海外たばこ株と言う選択肢
JTの株価下落で高配当が際立ってきました。購入タイミングを伺っていましたが何も日本株にこだわる必要は無いかなと思ったわけです。そこで気になったのが海外たばこ株。JT以外にも海外に目を向ければ他にも選択肢はあります。JT以外にも良い数字の銘柄があればその銘柄を保有した方が合理的です。
【MO】アルトリアグループ
アメリカ・バージニア州に本社を置く世界最大のたばこ製造販売を行っています。最近では電子タバコメーカーのジュール・ラブズの株式を35%取得しています。日本ではあまりなじみのないメーカーかもしれませんが、同社の製造する電子タバコ(JUUL)はアメリカでは約7割のシェアを誇っています。
【PM】フィリップ モリス
アメリカ・ニューヨークに本社を置く世界最大のたばこメーカーです。アルトリア主要銘柄はラーク、マルボロなどがあります。加熱式たばこのIQOSのメーカーでもあります。日本でもIQOSを愛用している人は多いですね。
【BTI】ブリティッシュ・アメリカン・タバコ
イギリスに本社を置くたばこメーカーです。イギリス企業なのでロンドン証券取引所に上場していますが、ADR銘柄なので米国株同様に取引が可能です。ブリティッシュ・アメリカン・タバコの主要銘柄はケント、ラッキーストライクです。加熱式たばこではglo(グロー)を販売しています。gloも使っている人を結構見かけます。
参考:日本たばこ産業(JT)
日本、海外でたばこ事業を行う企業で日本政府が1/3の株式を保有しています。たばこの主要銘柄はメビウス(旧名:マイルドセブン)、セブンスターです。加熱式たばこではプルームテックを販売しています。
株価指標からみるたばこ株
たばこ銘柄PER比較
PERで割安度を比較してみます。11倍から14倍程度と割と横並びです。
あまり大きな差はみられません。
たばこ銘柄配当利回り比較
配当利回りで比較をしてみるとどれも高配当なのが分かります。普段ETFの分配金利回りに見慣れているとびっくりするほど高利回りなのが分かります。
JTこそ高配当だと思っていましたが上には上がいてMOやBTIは7.5%の超高配当です。高配当になるほど売られている不人気銘柄と捉えることも出来るので配当利回りだけ見て飛びつくのは注意が必要です。
ただし米国株の場合、米国でも課税されるので税率は約30%です(外国税額控除の適用前)、JTの場合は約20%なので国内株であるJTは税率の点でメリットが出てきます。
ただしBTIはイギリス株のADRなので課税は国内分の約20%だけです。これは大きなメリットになります。
例えば税引き後の配当金利回りで見るとMOは5.3%、BTIは6%、JTは5.3%と頭一つBTIがリードする格好になります。
たばこ銘柄配当利回り比較
高配当さだけを見ていても減配してしまっては元も子もありません。配当性向を確認しつつ増配余地があるか、減配の恐れが無いかを見ておきましょう。
さすがに6%とか7%の高配当銘柄だけあって、70%以上の高い配当性向です。PMは86%と特段高いです。
たばこ銘柄の株価指標まとめ
見やすいように一覧でまとめておきます。
PER | 配当利回り | 配当性向 | |
MO | 12.1倍 | 7.59% | 75% |
PM | 14.3倍 | 6.27% | 87% |
BTI | 11.0倍 | 7.50% | 76% |
JT | 11.1倍 | 6.67% | 70% |