まいど!タケよん!(@takeyon7)です。
米国の金利が上昇中です。短期金利で3%、長期金利で3.5%を超えようかと言う水準です。
そうなるとリスクを取って株式で年7%程のリターンを狙いに行くよりも比較低低リスクで年3%超のリターンが期待できる債券の方が良いのな?と考えるのが自然です。
今回は債券の中でもミドルリスクミドルリターンの中期債券に投資するETFについて調べて見ました。
本記事の結論・まとめ
- BIVは債券の中ではミドルリスクミドルリターンの中期債券に投資するETF
- 配当は2012年ごろをピークに減少傾向
- 金融ショック時でもあまり株価が下がらない程の低ボラティリティ
BIVの特徴
バンガード社が運営するETFです。特徴は残存期間が5~10年の国債や社債で運用をしています。
BIV基本データ | |
投資対象 | 残存期間が5~10年の米国債、政府機関債、 投資適格(ムーディーズ格付がBaa3以上) の社債および米ドル建て債券 |
対象インデックス | バークレイズ米国政府/クレジット浮動調整 (5-10年)インデックス |
配当利回り | 3.10% |
経費率 | 0.07% |
配当月 | 毎月 |
構成銘柄数 | 1,862 |
設定日 | 2007/4/3 |
BIVの発行体別構成比率
米国国債で過半数を占めています。
次いで工業企業による社債、金融機関による社債と続きます。
BIV格付け別構成比率
国債が過半数を占めていますが、その次に割合が高いのはムーディーズによる格付けでBaa格に債券です。他はA、Aaと続いています。
なお、ムーディーズ社による格付けがBaa以上のものは投資適格債券に分類されており、BIVは投資適格債券のみで構成されていると言えます。
チャート・トータルリターン
トータルリターン比較では全米株式全体を表すVTIとの比較を行います。
VTIと比較することで債券投資の特徴であるボラティリティの低さが目立つチャートになっています。
直近1年間のトータルリターン
直近1年間のトータルリターンはVTIの14.5%に対し、BIVは-3.0%です。
金利上場が続いている分、配当は貰えるもののそれ以上に債券価格が下落しているためトータルリターンでマイナスとなっています。
ETFreplay.comより
直近3年間のトータルリターン
直近3年間のトータルリターンはVTIの52.0%に対し、BIVはわずか2.1%です。3年間で、です。
ここ1年のBIVのリターンがマイナス3%悪い数字が3年リターンの結果にも影響しています。
ETFreplay.comより
2007年からのトータルリターン
BIVの設定来となる2007年からのトータルリターンです。
BIVに限らず債券投資の良さが良く分かるグラフです。2008年頃のリーマンショック時に株式のリターンが大きくマイナスになっているのに対し、BIVは対して下げていません。その後2014年頃までは債券のリターンが株式のリターンを上回っています。
ETFreplay.comより
ただ、12年間の長期で見ると債券のリターンは66.6%、株式は158.8%と株式のリターンは債券のリターンを大きく上回っています。
BIVの配当・増配率
配当額は年々減少を続けています。2012年のピーク時には4.5ドルを超えていましたが今では2ドルちょっとになっています。ピーク比で50%の減配です。
BIVの最近の配当額
最近の配当額は0.2$弱で推移しています。年ベースで見ると先ほどのグラフのように減配が続いていますが、月ごとの配当を見ると毎月0.2ドル弱の配当を安定して受ける事ができます。
ブログ後記
ポートフォリオ全体の安全性を高めるために債券投資ができるETFを比較しています。金融危機の相場でもあの程度のボラティリティで済む点に魅力を感じています。
ほな、また。
関連記事です。全世界の株式市場の過半数を超えるアメリカ株式市場全体に投資する優秀なETFがVTIです。
ちなみに長期債券なら4割程度は国債で運用するBLVと言うETFもあります。