まいど!タケよん!(@takeyon7)です。
日本の証券会社から購入可能な米国不動産ETFは数が限られていますがその中の一つであるXLREについて調べて見ました。
本記事の結論・まとめ
- XLREひとつで米国の有名REITにまとめて投資が可能
- 配当利回りは3.35%と株式や債券よりも高利回り
- 構成銘柄は32銘柄と少なく、上位銘柄への集中度合いには留意したい
XLREの特徴
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)が運用するETFです。主な投資対象はS&P500に採用されている米国のREITです。
SSGAではS&P500を構成する11セクターそれぞれのセクター特化型ETFとなるセレクト・セクターSPDRファンド・シリーズがありますがXLREはそのうちの一つです。
連動目標とするインデックスはS&P不動産セレクト・セクター指数を採用しています。この指数はS&P500指数の採用銘柄でのうち、不動産セクターに分類される銘柄で構成されています。
配当利回りは3.35%です。日本のREITの平均分配金利回りは3.99%なので実は米国REITの方が利回りで言うと低いことになります。これは意外ですね。
またXLREの信託報酬は0.13%低水準のコストと好感が持てます。
不動産セレクト・セクターSPDRファンド(XLRE) | |
XLRE基本データ | |
投資対象 | S&P500指数の採用銘柄でのうち、 不動産セクターに分類される銘柄。 |
対象 インデックス |
S&P不動産セレクト・セクター指数 |
配当利回り | 3.35% |
信託報酬 | 0.13% |
配当月 | 四半期毎(3,6,9,12月) |
構成銘柄数 | 32 |
設定日 | 2015/10/7 |
XLREの構成銘柄
XLREは全32銘柄で構成されており、その上位10銘柄がこちらです。対象インデックスは時価総額での加重平均型のため、構成銘柄上位に偏りがあり、上位10銘柄だけで57%と過半数を占めています。
構成銘柄ごとの配当利回りには偏りがあります。J-REITの場合は少なくとも3%近くの利回りがあるのに対し、米国REITでは構成比率1位のAMTのように1%台のREITがあるなど、配当利回りに関して言えばバラバラです。
ティッカー | 銘柄 | 構成比率 | 配当利回 |
AMT | American Tower Corporation | 11.12% | 1.89% |
SPG | Simon Property Group Inc. | 8.06% | 4.47% |
CCI | Crown Castle International Corp | 7.08% | 3.75% |
PLD | Prologis Inc. | 6.40% | 2.70% |
EQIX | Equinix Inc. | 4.90% | 2.34% |
PSA | Public Storage | 4.30% | 3.85% |
WELL | Welltower Inc. | 4.00% | 4.48% |
EQR | Equity Residential | 3.89% | 2.95% |
AVB | AvalonBay Communities Inc. | 3.87% | 3.10% |
DLR | Digital Realty Trust Inc. | 3.43% | 3.51% |
XLREの業種別構成比率
チャート・トータルリターン
XLREの設定来チャートです。と言っても2015年設定と比較的新しいETFです。
大体30ドル~35ドルの間でのボックス相場で価格を形成しています。現在は35ドル付近とボックスの上限付近です。ここを上抜けるかがポイントになりそうです。
直近1年間の配当金込みチャート
直近1年間のリターンをVTIと比較してみました。不動産と株式の比較の格好ですね。直近1年間ではVTI(株式全体)の5.7%と比較してもXLRE(不動産)が22.1%と大きく上げています。2018年は株式が不調だっただけに大きな差が表れています。
ETFreplay.comより
設定来からの配当金込みチャート
設定来となる2015年後半からのチャートです。年間平均成長率ではXLRE(不動産)はVTI(株式全体)よりも成績が悪く、年間平均成長率は8.4%です。
ETFreplay.comより
XLREの配当・増配率
XLREの年間配当額の推移
過去の配当実績は下図のとおりですが、2015年後半設定のETFですのでデータが少ないです。ざっくり年間1ドル強の配当があると考えておけば良さそうです。
XLREの最近の配当履歴
四半期ごとに配当がありますが毎回0.2ドル~0.4ドルの配当支払いがあります。どのETFにも言えますが傾向としては12月の配当金が多くなっています。
ブログ後記
株式クラス、債券クラスだけでなく不動産クラスも持つべきか検討中です。経費率0.13%は魅力ですが構成銘柄の少なさ、上位銘柄への集中度合いが気になりますね。
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