ZMLPとか言う米国籍ETFが12%超の配当利回りだけど大丈夫?

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ZMLP(Direxion ザックス MLP 高配当ETF)とか言う米国株ETF。なにやら分配金利回りが12%超もあるらしい(2019/08/17時点)

高利回り=ハイリスクで怪しい商品というイメージがあるので保有に値するか真剣に調べてみました

ZMLPの仕組みが意味不明だったので調べた結果を整理してみました。皆様の理解のお助けになれば幸いです。


Google financeより

そもそもZMLPってナニモノ?

ディレクション・ザックスMLP高配当(Direxion Zacks MLP High Income Shares)は、米国籍のETF(上場投資信託)。Zacks MLP Indexに連動する投資成果を目指す。

Bloobergより

うーん。良く分からん。Zacks MLP Indexとか言う指数があってそれに連動を目指すETFなのはわかった。なるほど、じゃあMLPってなんぞや

MLPとZacks MLP Indexとは

MLPとはMaster Limited Partnership(マスター・リミテッド・パートナーシップ)の頭文字3文字で成る略称だそうです。下図の資料が分かりやすいですが、投資家から集めた資金をエネルギー関連事業に投資をし、収益を投資家に分配する事業形態を取っています。

例えるなら、MLPはエネルギー事業版のREITとも言えます。


三菱UFJ国際投信(米国エネルギーMLPオープン(毎月決算型)為替ヘッジなしの目論見書)より

という事なのでMLPが個々のエネルギー事業版REITで、Zacks MLP IndexはMLP全体の動向を示す指数という事が分かります。

となるとZMLPとはエネルギー事業版REITの指数への連動を目指したインデックスETFと言うことが理解できたかと思います。

Zacks MLP Indexとは時価総額が3億ドル以上のMLPの中からZacks独自のルールで順位付けした上位25のMLPを均等に組み入れて算出される指数です。

指数の算出方法がファクトシートに載っていましたので引用しておきます。

  • 米国内取引所の少なくとも一つに上場されている、すべてのMLPが指数の構成銘柄候補となります。
  • 時価総額が3億ドル未満のMLPは除外されます。
  • バリュー、流動性、空売り残、配当利回り、その他のファクターを含む定量ルールに基づいた手法を用いて各MLPをランク(順位)付けし、高ランク銘柄から低ランク銘柄へと並替えを行います。
  • 最終的に指数はランキング上位25銘柄で構成されます。各銘柄は均等に組み入れられ、構成比率はいずれもポートフォリオの4%となります。
  • 指数構成銘柄候補の選定プロセス、ランク付け、再構築およびリバランスは、四半期毎に実施します。

SBI証券内のファクトシートより

ZMLPのチャート

ZMLPのチャートですが右肩下がりの軟調なチャートです。

2016年以降はなだらかな下落です。それまでは激しい下落があったことも知っておくべきです。たとえ12%超の分配金利回りがあったとしてもそれ以上に基準価格が下がる可能性があることを理解しておきましょう。


Google financeより

原油価格との相関性

投資対象がエネルギー関連事業であるため、原油価格の影響を大きく受けます。下は原油(WTI原油先物)のチャートです。


楽天証券より

ZMLPの配当金

直近20回、5年分の分配金n実績です。最近は1株当たり0.4ドルの分配金がありますが、過去は0.76ドルの時期もありました。ほぼ分配金が半減しています。今後も分配金が下がることも大いにあり得ることを示唆しています。

Date分配金額
2019/6/25$0.40
2019/3/19$0.40
2018/12/27$0.40
2018/9/25$0.40
2018/6/19$0.40
2018/3/20$0.40
2017/12/19$0.40
2017/9/19$0.40
2017/6/20$0.40
2017/3/21$0.40
2016/12/20$0.40
2016/9/20$0.40
2016/6/21$0.40
2016/3/22$0.40
2015/12/22$0.40
2015/9/22$0.63
2015/6/23$0.76
2015/3/24$0.76
2014/12/23$0.76
2014/9/23$0.76
2014/6/24$0.76

ZMLPの構成

上記で述べたようにZacks MLP Index指数が25銘柄で構成されているため、このETFも25銘柄で構成されています。ファクトシートに載っている方針と違って均等に4%ずつでない点が気になります。

ティッカー銘柄構成比率
PAAPlains All American Pipeline, L.P.5.17%
TNHTerra Nitrogen Co, L.P.5.08%
ENBLEnable Midstream Partners, L.P.4.46%
CEQPCrestwood Equity Partners, L.P.4.46%
BSMBlack Stone Minerals, L.P.4.43%
EPDEnterprise Products Partners, L.P.4.36%
HEPHolly Energy Partners, L.P.4.32%
SXCPSunCoke Energy Partners, L.P.4.31%
ANDXAndeavor Logistics, L.P.4.26%
SPHSuburban Propane Partners, L.P.4.25%
ARLPAlliance Resource Partners, L.P.4.24%
GELGenesis Energy, L.P.4.21%
WESWestern Gas Partners, L.P.4.17%
MMLPMartin Midstream Partners, L.P.4.10%
WPZWilliams Partners, L.P.4.04%
ETPEnergy Transfer Partners, L.P.3.98%
SUNSunoco, L.P.3.93%
SEPSpectra Energy Partners, L.P.3.87%
BPLBuckeye Partners, L.P.3.41%
EEPEnbridge Energy Partners, L.P.3.28%
NGLNGL Energy Partners, L.P.3.23%
NSHNuStar GP Holdings, LLC3.20%
TCPTC PipeLines, L.P.3.12%
SMLPSummit Midstream Partners, L.P.3.09%
NSNuStar Energy, L.P.3.01%

なおどの銘柄も単体では日本の証券会社からは買うことができません。国内の投資信託を通じてMLPへの投資は可能ですが、販売手数料が3%ほどかかってしまうため、低コストでMLP投資をする場合はZMLPが有用な選択肢となります。

まとめ

いかがでしょう。別に怪しい商品ではなかったですね。思想自体はREITのように法整備された元に成り立つ投資手法ですが、軟調な原油相場ゆえに怪しく感じてしまう利回りとなっていました。

REIT指数もリーマンショック直後は大幅下落し、当時はかなりの利回りでした。結果的にはそのタイミングで購入できた投資家が美味しい思いをできています。

ZMLPも配当利回りが10%超まで上がってきていますが、もし今を底と捉えるのであれば買い場と考えられます。

タケよん!的にはサテライト戦略の一環として若干数持っておくのはアリかと思っています。

さすがにメインにするのは怖いのでポートフォリオの10%以下が目安でしょうか。更に半値まで暴落したとしてもポートフォリオへのダメージは5%ですからね。

  • ZMLPはエネルギー関連事業版のREITであるMLPの指数連動ETF
  • 配当利回りが10%超と魅力的
  • 過去においては原油価格と連動した右肩下がりの軟調なチャート
  • 利回りが高まっている今が買い時かもしれない

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