楽天の米国ETFシリーズにまた新しい1本が追加されました!新興国株式インデックスのVWOを投資対象とするファンドです!
既存の楽天VTこと、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、楽天VTIこと、楽天・全米株式インデックス・ファンドに続く1本で、投資の幅が広がりました。先進国も新興国も楽天の米国株ETFシリーズでカバーできるようになりました。
米国株式に低コストに投資する手段が増えてきています!投資信託なので日本円かつ100円からつみたて投資できるのは良いですね。
楽天・新興国株式インデックス・ファンド(通称・楽天VWO)とは
楽天VWOと呼ばれるとおり本家はVanguard社のバンガード®・FTSE・エマージング・マーケッツETFです。今日はこの本家VWOと楽天VWOを比べてみます。
本家VWOとは
FTSEエマージング・ マーケッツ・オールキャップ (含む中国A株)・ インデックスをベンチマークとするニューヨーク証券取引所に上場するETFです。
2005年設立と13年の歴史のある上場投信です。ファンドの純資産額は687億ドルとなっており、日本の上場投信トップクラスの規模(国内最大投信はTOPIX連動型上場投資信託の約7兆円=655億ドル)ですね。投資対象地域はブラジル、ロシア、インド、台湾、中国、南アフリカを含んでいます。信託報酬は0.12%です。
国 | 構成比 |
中国 | 32.6% |
台湾 | 14.4% |
インド | 11.8% |
南アフリカ | 7.9% |
ブラジル | 7.7% |
タイ | 3.8% |
ロシア | 3.6% |
マレーシア | 3.3% |
メキシコ | 3.3% |
インドネシア | 2.4% |
約1/3は中国株式で構成されています。
本家VWOのチャート比較
VT、VTIとリターンを比較してみます。
1年チャートはVT、VTIを抑えて伸びています。23%はすごいパフォーマンスです。
次は5年チャートですが、VWOはチャイナショックの影響を大きく受けて回復に時間を要して5年で12%程に留まってしまっています。それにしてもVTIの77%は圧巻です。
最後は2008年からのチャートです。リーマンショック直前から始まるチャートのため最初の落ち込みがすごいです。特にVWOの落ち込みが激しいです。リーマンショック、チャイナショックと暴落と回復を繰り返しています。パフォーマンスも10年で3.95%とリスクの割にリターンが冴えないですね。
楽天VWOの目論見書を読む
楽天VWOの目論見書を読んでみました。インデックスファンドという事もあり、本家VWOとほぼ同じですね。決算が年1回と言う点は本家VWOと異なります(本家VWOは年4回です)。
投資対象地域:エマージング(新興国)
対象インデックス:FTSEエマージング・ マーケッツ・オールキャップ (含む中国A株)
為替ヘッジ:なし
決算:年1回(毎年7月15日)
投資先:バンガード®・FTSE・エマージング・マーケッツETF
下図のように楽天VWOを通じて本家VWOに投資することになります。
※目論見書より抜粋
信託報酬:年0.2496%(税込)
この信託報酬は投資対象の本家VWOの信託報酬(0.12%)を含んだ数値になります。
まとめ・楽天VWOはアリかナシか
まず本家VWOのボラティリティが高いこともあり(新興国ETFなので仕方ないですが)ポートフォリオの一部として組み込むのが正攻法になると思います。
本家VWOをポートフォリオに組み込む場合、手数料負けしないように十数万円ずつは買い付けたいですが、ここは投資信託であるメリットを利用して少額で毎月積み立てることができます。ドルコスト平均法のメリットも最大限教授できますし。
楽天証券からの場合、買い付け手数料も信託財産留保も不要です。そのため、ドルコスト平均法の効果を享受するために楽天VWOを積み立て設定で定期買い付けをしつつ、一定額たまったら一度、解約して本家VWOに投資しなおす作戦もありですね。その場合、ドル転のための為替手数料は必要ですが、楽天投信投資顧問等への信託報酬分(0.1296%)のコストカットが実現できます。ただしその場合、外国税控除を受けるために確定申告が必要になる点は注意が必要です。
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