【DGRE】で配当と新興国投資の両立!ウィズダムツリー社のETF

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DGRE(ウィズダムツリー新興国株クオリティ配当成長ファンド)は新興国で配当成長が期待できる企業への投資を行うファンドです。

DGREは米国株式市場に上場しているため、新興国株投資でありながら投資への難易度はぐっと下がります。

国内のネット証券からは楽天証券、SBI証券、マネックス証券で購入が可能です。

同じ新興国へ投資するバンガードのVWOは配当利回りが2.53%、このDGREは2.78%の配当利回りです。

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DGREの特徴

ウィズダムツリー新興国株高配当ファンドは、インド、台湾、中国などの新興国で配当を出しておりかつ成長性のある企業への投資を行います。

通常、企業は成長過程では株主に対し、配当による還元はあまり行わず成長への投資を行うことが多いで。

しかし、DGREでは配当も行いつつ成長をするであろう企業への投資を行うETFとなります。

連動を目指す指数はウィズダムツリー新興国株クオリティ配当成長インデックスです。

経費率は0.32%とバンガードなどの低経費率のETFと比べると少し割高ですね。ちなみにバンガード社の新興国株式ETFであるVWOの経費率は0.14%です。

DGREサマリ

DGRE基本データ
投資対象 新興国市場にて配当支払いを
行う成長性のある企業
対象インデックス ウィズダムツリー新興国株
クオリティ配当成長インデックス
経費率 0.32%
設定日 2013/8/1

構成銘柄

DGREは266銘柄で構成されています。構成銘柄の組み入れ比率トップ10は次のとおりです。

構成比率上位10銘柄だけでは全体の約33%を占めています。バンガードのVWO(4,712銘柄)ほど分散していません。

200銘柄を超えると1銘柄の値動きだけでは大きな影響力を持たなくなるので個別銘柄の価格急変リスクに対しては十分ヘッジできていると言えます。

銘柄 構成比率 配当利回
MMC Norilsk Nickel PJSC-ADR 5.67% 7.7%
Telekomunikasi Indonesia Persero TBK 3.92% 5.0%
America Movil SAB de CV 3.54% 2.0%
Taiwan Semiconductor Manufacturing Co Ltd 3.52% 3.3%
Novatek OAO 2.91% 1.6%
Samsung Electronics Co Ltd 2.82% 2.8%
Tata Consultancy Services Ltd 2.75% 2.0%
Hindustan Unilever Ltd 2.59% 1.2%
Tencent Holdings Ltd 2.54% 0.2%
ITC Ltd 2.41% 1.7%

ちなみに構成比率トップはロシアでロシアの非鉄金属生産企業でニッケル・パラジウムの生産において世界最大手企業であるノリリスク・ニッケル社です。配当利回り7.7%が目を引きますね。

同2位はインドネシアの国有企業でインドネシア最大の通信企業であるPTテレコムニカシ・インドネシア社です。ここも配当利回りが5%を超えています。

業種セクター別構成比率

構成銘柄を業種セクター別で見てみました。

セクター 構成比
情報技術 20.52%
一般消費財・サービス 20.41%
生活必需品 16.20%
素材 10.06%
資本財・サービス 9.23%
電気通信サービス 7.59%
ヘルスケア 6.60%
金融 3.22%
エネルギー 3.04%
不動産 1.99%

情報技術、一般消費財・サービスの2セクターがほぼ同率で最上位です。やや比率を落として3位に生活必需品です。

上位3セクターのみで過半数を超えます。

上位陣は成長のある情報技術、配当力の高い一般消費財・サービス、生活必需品と言ったところです。

国別構成比率

続いて国別の構成比率です。インド、台湾、中国とアジア圏の比率が高いです。南アフリカを加えた上位4か国で過半数を超えます。

構成比
インド 15.14%
台湾 13.58%
中国 12.68%
南アフリカ 10.72%
ロシア 10.02%
韓国 7.69%
インドネシア 7.06%
メキシコ 5.85%
ブラジル 5.32%
タイ 3.53%

人口ボーナス国であるインドがトップな点が興味深いですね。

株価・チャート

DGRE(青)と同様に新興国株式への投資をするVWO(赤)と比べてみました。

いつものETFreplay.comがDGREに対応していなかったので今回はgoogle financeのチャートを引用しています。

経費率はVWOのほうが低く優秀ですが、配当利回りはDGREの方が倍近くも高いです。

トータルリターンでは経費率が高く、長期投資に不利となるDGREの方が優れる結果になりました。

直近1年間のチャートです。DGREもVWOも似たようなチャートの形です。

どちらも今年初めの調整相場時に値を落としてしまいます。


Google Financeより

最後にDGREが設定された2013年からのチャートです。比較的新しいETFのため、リーマンショックを経験していません。

残念ながらVWOに劣後しています。google financeでは配当を考慮していません。

現在の配当利回りの差(約0.5%)から考慮しても少なくとも過去6年程度においてはVWOの方が優れていると言えます。


Google Financeより

分配・配当の推移

決算は年4回(3,6,9,12月)です。が、2018年3月には分配金を出していません

配当金の額は変動が大きいです。そして9月は多い傾向にあるようです。

支配日 配当
2016/9/30 $0.3250
2016/12/30 $0.1160
2017/3/31 $0.0450
2017/6/30 $0.1750
2017/9/29 $0.2850
2017/12/29 $0.0646
2018/6/28 $0.1773

配当利回りは2.85%と標準レベルのETFです。

2014年以降は年間ベースで見た配当金は約0.6$程度で安定しています。

なお2013年はETFの設立年ですので少なめです。

まとめ

  • DGREは新興国投資で配当同時に期待できるETF
  • 投資対象はインド比率が若干高い
  • 配当は決算月毎にバラつきがある

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