タケよん!が吟味に吟味を重ねた上で初めて購入した米国株ETFがこのPFFです。まだ30株しか持っていませんが、一応PFFホルダーです。
日本人に人気のVTI(Vanguard Total Stock Market ETF)や運用総額トップのSPY(SPDR S&P 500 ETF)でもなく、なぜPFFを選んだか理由を紹介していきます。
優先株式ETFであること
ETFすなわち個別銘柄のパッケージ商品です。という事はいずれ資金力ができて、個別銘柄をたくさん買えるようになったら少額で分散投資できるETFを買わなくていいのでは?と思うわけです。安くなったとはいえ信託報酬を払わなくて済みますし。
まぁ実際は銘柄選定などの労力があるのでETFを選ぶかも知れませんが。それよりも資金力の問題でしばらくはETFを買い進める予定です。
で、そんな天邪鬼が初めにPFFを選んだ理由は優先株式で構成されるETFであることです。
優先株式とは議決権などの権利が無い代わりに配当金を多くもらえる株式の事です。口は出さないけど、金を出す投資家向けの株式といったところですね。他にも企業が解散した時の清算で有利になれるメリットもあります。日本株式で優先株と言えば伊藤園が有名ですね。
伊藤園の場合、普通株式が1.0%の利回りに対し、優先株式は2.4%の利回りがあります。
そんな投資家にとってメリットのある優先株、しかも先進国アメリカの優先株式を集めたETFがPFF(iShares U.S. Preferred Stock ETF)です。個別銘柄として優先株が買えないため、優先株の恩恵を受けるにはETFを通じて買うしかないです。
分配利回りが6%超と高利回りであること
下記がPFFの2007年からのチャートです。
Finance – Googleより
このチャートの特筆すべきは2点です。
- ここ10年は株価が36~40ドル台で安定して推移していること
- 平時のボラティリティは低いが、金融機関ショックには弱いこと
まるで債券かと見紛うような値動きですが、決して暴落に強いわけではなく、リーマンショックのような金融機関がピンチの時は15ドルまで落ちこんでいます。直前の高値が50ドルくらいありますから70%の下落したことになります。
以下は直近1年間の分配金の履歴です。
BLACKROCK社HPより
毎月0.15~0.2ドルの分配があります。なお直近1年間の分配金合計は2.08ドルです。毎月分配ですが、どこぞの極悪カス投信と違って、きちんと運用益からの分配を行っています。
値上がり益(キャピタルゲイン)は望めないが、毎月安定した分配金収益(インカムゲイン)が狙える投資先と言えます。
リーマンショック時も安定した分配金実績
以下はリーマンショック時にPFFの株価が最も低迷していた時期の分配金履歴です。
BLACKROCK社運用報告書より
株価が最安15ドル台と落ち込む中でも毎月0.2ドル台の安定した分配金を払い出しています。
2009年の1年間で2.8881ドルの分配金です。株価が15ドル(リーマンショック時の底値)の場合、分配金利回りは19.254%にもなった計算です。
過去の数字を持ち出してきて遊んでいるだけにすぎませんが、なによりも不況時でも安定して分配金を払い出している点は大きな魅力です。
今後はVYMやVIGなどのETFや手持ちのPFFやIVV、VTIへの追加投資を計画しています。
関連記事です。タケよん!は何故かPFFから始めましたが、S&P500 ETFで米国株を始めましょう!という記事です。
そのS&P500とNYダウ平均とを比較してみた記事です。