まいど!タケよん!(@takeyon7)です。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018で見事5位にランクインしたeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)を改めて紹介したいと思います。
Fund of the Year 2018の結果はこちらでも整理しています。
インデックスファンド業界では各運用会社間のコスト競争が激しくなっています。我々個人投資家にとっては投資環境の整備が進み、良い方向に向かっています。代表的なのは三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim」シリーズや、ニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>」シリーズなどがあります。
今回はそのeMAXIS Slimシリーズのバランスファンド(8資産均等型)がパターンにはまる人にはやっぱりオススメだなぁと感じたので改めて紹介します。
ポートフォリオに対象の8資産を組み込みたい人は絶対オススメ!
上記言ったパターンにはまる人とはどんな人かと言うとズバリ「対象の8資産をポートフォリオに組み込みたい人向け」です。1資産への投資ではリスク・リターンが極端になりがちなので投資対象は分散させることが大切となります。
おさらい:対象8資産は株式・債券・不動産×国内・先進国・新興国の組み合わせです
対象の8資産は以下のとおりですが、投資対象を株式、債券、不動産の3種類に分割、投資対象地域を国内、先進国、新興国の3地域に分割しています。それらを組み合わせた8資産(不動産×先進国の組み合わせを除く)へ均等に投資を行う投信です。
投資対象 | 投資対象地域 | 投資割合 |
株式 | 国内 | 12.5% |
先進国 | 12.5% | |
新興国 | 12.5% | |
債券 | 国内 | 12.5% |
先進国 | 12.5% | |
新興国 | 12.5% | |
不動産 | 国内 | 12.5% |
先進国 | 12.5% |
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)をオススメできる人は上記8資産をポートフォリオに組み込んでいる人です。後述しますが、ご自身の8資産のポートフォリオ割合は問わずオススメできます。目標ポートフォリオバランスは必ずしも均等である必要はありません。
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)をオススメできる理由
オススメ出来る理由は4つもあるのですが、それぞれ解説していきます。特に1つ目のコストの観点は変な思い込みがあるので誤解していましたが、コスト面でもメリットがあるので積極的に活用していきたいです。
オススメ理由は以下4点です!
- 実は個別に投信持つより低コストなんですよ!
- ベース投信にすることでポートフォリオバランス均等じゃなくても活用できますよ!
- 煩わしいリバランス作業から解放されますよ!
- リバランス不要→利益確定不要→納税不要!!
詳しくはこの続きで解説していきます。
8資産分バラバラに購入するより低コストだからオススメ!
誤解しがちなのですが、バランスファンドと言うと個人投資家が負う手間を運用会社側に任せることになるのでその分が運用管理コストとなって乗っかってくるイメージがありますが実は違います。
コスト比較をするには各8資産クラスの最安投信の信託報酬の平均と比較と言うと面倒な計算をする必要があります。しかも隠れコストと言うか信託報酬以外の変動費用部分のコストも考慮した実質コストまで見るとなるとこれまた各投信の運用報告書を見る必要が出てきます。
忙しい皆様の代わりに各資産クラス毎に最安コストである投信を確認し、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)と比較してみたのでご確認ください。
投信名 | 信託報酬 | 実質コスト |
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | 0.17172% | 0.21800% |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.11772% | 0.27600% |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 0.20412% | 0.31200% |
eMAXIS Slim 国内債券インデックス | 0.15012% | 0.17700% |
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 0.18360% | 0.23700% |
iFree 新興国債券インデックス | 0.23760% | 0.41400% |
<購入・換金手数料なし> ニッセイJリートインデックスファンド |
0.27000% | 0.27700% |
<購入・換金手数料なし> ニッセイグローバルリートインデックスファンド |
0.29160% | 0.48100% |
~上記8投信の平均~ | 0.20331% | 0.29900% |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.17172% | 0.27800% |
実質コストの差は0.021%と微々たる差かも知れませんが保有資産額に対して0.021%が毎年かかってくるので無視はできないかと思います。
自身のポートフォリオが8資産均等じゃなくてもこの投信をベースに使えるからオススメ!
コストメリットがあるのは分かったけど、私はもっと株式比率を高めたいから使えないなぁーと嘆くあなた!そんな事はありません。このeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)をベースに他のインデックス投信をトッピングすれば希望のポートフォリオバランスに仕上げる事ができます。
例えばアメリカを中心とした先進国にウェイトを置いて投資をしたい!自分はまだ若いし投資資産も少な目なので多少のリスクは背負っても長期目線でリターンを最大化したい!と言う人が以下のポートフォリオを構築したとします。
投資対象 | 投資対象地域 | 投資割合 |
株式 | 国内 | 5.0% |
先進国 | 50.0% | |
新興国 | 5.0% | |
債券 | 国内 | 5.0% |
先進国 | 20.0% | |
新興国 | 5.0% | |
不動産 | 国内 | 5.0% |
先進国 | 5.0% | |
合計 | 100.0% |
その場合はeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)を含む以下の3つの投資信託を保有すれば上記のポートフォリオ割合を実現できます。
投資信託名 | 保有割合 |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 40% |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 45% |
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス | 15% |
合計 | 100% |
こうすることで運用コストを安価に抑えると言うメリットを享受しながら希望のポートフォリオバランスで運用することができます。
煩わしいリバランスの手間が省けるからオススメ!
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の中では各資産クラス比率を一定(12.5%)に保ってくれます。自動的に。常に。自身で運用していく場合は定期的に見直しをする必要がありますが手間と労力がかかりますがバランス投信を活用すればとの手間から解放されます。
リバランスの手間が省けると言う事は利益確定に伴う納税が不要という事
リバランスの際は予想以上に好調だった資産クラスは一部売却して、不調に終わった資産クラスもしくは債券クラスなど期待リターンの高くない資産クラスの投信の購入資金に充てる形になります。好調だった資産クラスを売却すると言う事は利益の確定をしているため、利益に対して20.315%の税金を納める必要があります。
複利効果を使って長期的に資産を増やして行く過程においては少額であろうとも途中で資産を減らす事は不利です。eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)であれば投信内でリバランスを行ってくれるため利益確定による納税は不要になります。これは長期投資を続けるうえで大きなメリットとなり得ると考えます。
またポートフォリオバランスが全資産クラスで均等でなくともバランス投信を使ったポートフォリオを構築していればバランスの崩れ方がマイルドになるので利益確定額を少額に抑えたり、利益確定しないノーセルリバランスを行う事でも節税することができます。
ブログ後記
褒めちぎっておきながらこの投信がFOYなどで1位になることは無いと思っています。なぜなら第一線で活躍するスーパースター的投信ではなく縁の下の力持ち的存在のような投信だからです。期待はしていますし、良い投信だと思いますけどね。
ほな、また。
関連記事です。FOYことFund of the Year 2018にも投票しました!
過去2回、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)を紹介しています。