まいど!タケよん!(@takeyon7)です。
この時期になるとニュースなどで見るボーナスの話。2019年夏のボーナスは経団連の調査によると大手企業の夏の賞与の平均は97万円だったそうです。
平均なので皆さんもこれくらい貰ってるんでしょうかね。羨ましいですね。
平均と言う言葉に潜むワナ
「平均が97万円≒97万円くらい貰っている人が多い」です。以下の例を見て見ましょう。平均は何万円ですか?
- ボーナス無し:10人
- ボーナス10万円:100人
- ボーナス1億円:1人
この場合平均は約100万円です(厳密には99万991円)。1人の異常値によって平均値が引き上げられています。多くの人は10万円程度なのにね。
中央値と言う言葉
中央値と言う言葉をご存知でしょうか。
中央値(ちゅうおうち、英: median)とは、代表値の一つで、有限個のデータを小さい順に並べたとき中央に位置する値。たとえば5人の人がいるとき、その5人の年齢の中央値は3番目に年寄りな人の年齢である。
Wikipediaより引用
先ほどのボーナス額の例に当てはめて見ます。
- ボーナス無し:10人
- ボーナス10万円:100人
- ボーナス1億円:1人
全員で111人いるのでボーナスの額が56番目に多い人の額が中央値になるのでこの例の場合は10万円です。
「今年のボーナスの平均は約100万円でした」と言われてもしっくりきませんが、「今年のボーナスの中央値は10万円でした」と言われるとしっくりきますね。
そもそも4割弱の人はボーナスの支給が無い
とある調査によると2018年夏のボーナスの支給があった人の割合は60%だったと言うアンケート結果もあります。つまりは40%の人はボーナスをもらえていません。貰えなかった人からすると97万円なんて遠い存在の人たちのように見えているはずです。
実態を察すると…
冒頭に書いた今年のニュースは「東証一部上場かつ従業員500人以上の企業」を対象に調査をした数字です。
東証一部上場企業(≒大企業)に努めている人の割合は10%以下と言う統計もあります。90%超の人は中小企業や自営業、上場してても新興市場や東証二部です。
そしてボーナスが貰えない人は約4割。一部の人が数字を大きくしているであろう「平均値」の値です。
中小企業やボーナス支給無しの非正規労働を含めたボーナスの「中央値」っていくらになるんでしょうね。
最後に…
数字のカラクリに安心したり、都合のいい事実だけを受け入れておしまいにしているだけでは勿体ないです。ここまで読み切ったあなたは向上心や欲(大事です)があるはずです。
ボーナス額は上がらなくても転職、副業、投資、節約などの行動を実践して可所得処分を上げるための行動を取るべきです。行動に移さなければ意味がありませんからね。私はそのためにせっせと節約と投資をし続けています。
ほなまた。
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