まいど!タケよん!(@takeyon7)です。
ちょっと一風変わったETFを見つけました。配当重視の投資家は一考の価値はあるかもしれません。
SPDR SSGAインカム・アロケーションETF(ティッカーシンボル:INKM)と言うETFです。
複数の投資信託を投資対象とする投資信託のことファンズオンブファンズと言いますよね。
複数のETFを投資対象とするETFのことは「ETFオブETFs」っていうのかな?そんなETFです。
本記事の結論・まとめ
- INKMはインカム収入が期待できる高配当株ETFや債券ETFなどに投資するETF
- ETFオブETFs形式のためコストが二重にかかる点に注意
- トータルリターンやボラティリティは株式と債券の中間
- 少額投資家にはINKMでまとめて株も債券も投資できるので一考の価値あり
INKMの特徴
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)が運用するETFです。
投資対象はインカム獲得の狙えるETFです。配当利回りは3.36%と高配当です。
経費率は0.50%ですが、投資対象のETFにもコストがかかっているので実質コストはもう少し高くなります。
構成銘柄数は15銘柄ですが、投資対象が15種類のETFですので実質投資先はかなり多いです。
INKM基本データ | |
投資対象 | 配当重視のETF(高配当株式ETFや債券RTFなど) |
対象 インデックス |
・MSCI ワールド指数 ・ブルームバーグ・バークレイズ US ロング・ガバメント/クレジット・ ボンド指数 |
配当利回り | 3.36% |
経費率 | 0.50% |
配当月 | 四半期毎(3,6,9,12月) |
構成銘柄数 | 15 |
設定日 | 2012/4/25 |
INKMの構成銘柄
INKMの投資対象全15銘柄のリストです。
構成比率のトップは同社のSPDRポートフォリオ S&P 500高配当株式ETF(SPYD)です。
楽天証券で購入可能なETFのみ配当利回りを記載しています。
ティッカー | 銘柄 | 構成比率 | 配当利回 |
SPYD | SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF |
17.81% | 4.24% |
SPTL | SPDR Portfolio Long Term Treasury ETF |
11.97% | 2.89% |
JNK | SPDR Bloomberg Barclays High Yield Bond ETF |
10.84% | 5.67% |
EBND | SPDR Bloomberg Barclays Emerging Markets Local Bond ETF |
10.17% | 4.93% |
SRLN | SPDR Blackstone / GSO Senior Loan ETF |
9.97% | 4.56% |
REM | iShares Mortgage Real Estate ETF |
5.06% | – |
PSK | SPDR Wells Fargo Preferred Stock ETF |
5.02% | – |
DWX | SPDR S&P International Dividend ETF |
4.98% | – |
CWB | SPDR Bloomberg Barclays Convertible Securities ETF |
4.97% | 3.71% |
SPLB | SPDR Portfolio Long Term Corporate Bond ETF |
4.90% | 4.61% |
GII | SPDR S&P Global Infrastructure ETF |
4.89% | – |
IPE | SPDR Bloomberg Barclays TIPS ETF |
4.54% | – |
KBWY | Invesco KBW Premium Yield Equity REIT ETF |
3.86% | – |
GVMXX | State Street Instl Us Governme Open-End |
1.01% | – |
FEU | SPDR STOXX Europe 50 ETF | 0.02% | – |
投資対象の大半はINKMと同じ運用会社のETFです。
INKMのチャート・トータルリターン
チャート、トータルリターン比較では全世界株式で運用するVT、総合債券ETFであるBNDと比較してみました。
直近1年間のトータルリターン
直近1年間のトータルリターンはVTのみプラス成長(ほぼゼロですが…)で、BNDよりはマイナス幅が少ないのがINKMの特徴です。
ETFreplay.comより
直近3年間のトータルリターン
INKMの直近3年間のトータルリターンです。
2016-2017年は株が好調でしたのでVTが一番良い成績を見せており、年間平均成長率で9.1%と素晴らしい成績です。INKMはVTほどではないですが、配当重視ポートフォリオで5.1%の成長があるのは魅力的ですね。
中身にSPYDとS&P500の半数以上に投資するETFを持っているので株高の恩恵を受ける事も出来ます。
ETFreplay.comより
設定来のトータルリターン
INKMの設定来となる2012年からのトータルリターンです。
値動きを見るとポートフォリオかrまお想像ができるように株式と債券の中間のようなリターンです。
株高局面ではリターンに貢献しつつ、失速局面では債券のようなボラティリティの低さも垣間見えます。そこそこ安定しながら4%程度のリターンを期待できるETFと言うところでしょうか。
ETFreplay.comより
INKMの年間配当額・増配率
INKMの過去の配当実績です。設定以来安定した配当を続けています。
(2018年は12月の配当を考慮していません。)
INKMの最近の配当額
四半期毎の配当額はバラバラです。12月の配当が多い分、3月の配当が少ない傾向にあります。
ブログ後記
ETFオブETFs形式ですのでコストが気になるところです。
米国株式ETFは取引手数料が安くなったとは言え無視できない額ですので資金面が乏しい投資家はこの1本でインカムを生む株、債券に分散投資ができるので選択肢になりえると思います。
ほな、また。
関連記事です。今回の比較対象にした全世界株式に投資するVTの記事です。
もう一つの比較対象の総合債券ETF【BND】の記事です。