まいど!タケよん!(@takeyon7)です。
米国債券は世界で最も安全な債券と言われています。それでいて年率3%近いリターンがあるのですから驚きですよね。
債券に投資をする方法として直接債券を購入する方法もありますが、米国株式市場に上場するETFを購入する方法もあります。
債券ETFと言っても投資対象が社債、国債と区別されていたり満期までの期間を表すデュレーション期間が短いものから長いものまで様々です。どれがいいのか悩みますよね。
そこで活用したいのはBNDやAGGと言う投資適格債券全般で運用するETFがあります。
今回はこの2つのETFを比較してみました。
はじめに。BNDとAGGってなに?
どちらも米国株式市場に上場するETFで投資適格債券で運用するETFです。ここまでは両社同じです。
連動目標となるインデックスが若干異なります。
配当利回りは若干BNDの方が高いし、経費率もBNDの方が0.01%勝っています。
比較項目 | BND | AGG |
投資対象 | 米国の投資適格債券 | 米国の投資適格債券 |
運用会社 | バンガード | ブラックロック |
対象インデックス | ブルームバーグ・バークレイズ 米国総合浮動調整インデックス |
ブルームバーグ・バークレイズ 米国総合 インデックス |
配当利回り | 2.95% | 2.76% |
経費率 | 0.05% | 0.06% |
設定日 | 2007/4/3 | 2003/9/22 |
このように概要だけでの比較ではBNDの方がやや優勢です。
次の項目以降で投資対象について詳細に比較していきます。
比較①債券構成銘柄数の違い
構成銘柄数はBNDの方が約2割ほど多いです。
ただ、銘柄数と一口に言っても2018年発行の米国国債と2017年発行の米国国債は当然ですが別銘柄に扱われますが中身はほぼ同じです。
このように同じ発行体でも発行年度が違えば別銘柄になりますし、同じ年に発行された債券でも満期までの期間が違えばそれば別銘柄となります。
そのため、構成銘柄数だけで単純に分散されていると比較するのはナンセンスです。
ここではどちらの債券ETFも広く分散されている程度の理解に留めておくと良いでしょう。
比較②国債、政府モーゲージ担保証券の保有比率の違い
とりわけ安全性の高い、米国政府発行の資産比率を見てみます。
どちらも7割前後と比較的安全な国債などの政府発行債券で運用されていることが分かります。
甲乙つけるならAGGの方が比率が高く、BNDより安全性の高い債券の割合が多いと言えます。
比較③格付け別構成比率の違い
先ほどの結果の通り最高ランクのAaa格付けの比率はAGGの方が高いです。
注意すべき点はBNDがの中で最も格付けが低いのはBaaで14.5%であるのに対し、AGGはBBB以下が14.5%含まれている点です。
比較④デュレーション期間の違い
デュレーション期間での比較してみました。デュレーション期間が長い債券の方がリスクが高いと言われています。
結果は下のグラフのとおりですが、ほぼ同じと言えます。平均残存期間 もBNDの8.4年に対し、AGGは8.1年とほぼ同じ具合です。
比較⑤分配金実績支払い実績の違い
過去5年間にの分配金で比較をしてみました。
一長一短ですが、浮き沈みなく毎月淡々と分配金を出しているBND
一見配当単価はAGGの方が良いように見えますが、BNDはAGGより株価が約25%程度低いことを加味すると配当金の差はほとんどありません。
ただ、AGGはまれに配当金額が上下しています。安定性で言うとBNDに軍配が上がりそうです。
比較⑥株価チャートの違い
BNDとAGGの株価を比較してみました。
一言で言うとAGGの方がボラティリティは高いです。
先ほどの格付け別比較でAGGの方が割合は低いですが低格付けの債券を保有していることもあり、リーマンショック時の落ち込みと、2つのETFの価格差で差が出てきています。
比較⑦トータルリターンの違い
今度は配当金込みのトータルリターンで比較してみました。
結果は非常に僅差ですが、BNDの方がボラティリティも低いうえにトータルリターンで勝ると言う結果になりました。
ブログ後記
債券に関して様々なETFを調査しましたが、投資適格債券に幅広く投資をする2つのETFが気になっていました。
今回の結果からそろそろ債券ETFを保有しようと考えていましたが、銘柄はBNDにしたいと思います。
ほな、また。
関連記事です。債券でも更に安全に投資するなら短期債ですね。
逆に債券でも利回りを追及するなら長期債券がリターンが良くなります。