まいど!タケよん!(@takeyon7)です。
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)が運用する低コストETFシリーズは信託報酬安く、これからインデックス投資を始める場合にはうまく活用したいETFが多くあります。
低コストETFシリーズにも多くの種類があり、今回はS&P500に採用されるような大型株の中から割安株を抽出して投資・運用するETFについて調べてみました。
SPDRポートフォリオS&P500バリュー株式ETF(ティッカーシンボル:SPYV)というETFです。
大型株の安心感に加えて相場の下落時も下支えされやすい割安株と言う2つの安心材料が揃った銘柄への投資が可能です。
本記事の結論・まとめ
- SPYVはS&P500の中でも割高銘柄を除いた株で運用するETF
- 構成銘柄数は385銘柄と多く、S&P500の8割弱をカバー
- 金融、エネルギーセクターが多く情報技術セクターが少ないのが特徴
- ボラティリティはS&P500より低く、超長期のトータルリターンはS&P500より良い
SPYVの特徴
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)が運用するETFです。
投資対象はS&P500採用銘柄のうち割安な銘柄です。
ただ構成銘柄数は385銘柄あるのでS&P500の中の8割弱は含まれています。
S&P500の中から割安な銘柄で構成されたと言うよりは明らかに割高な2割強の銘柄を除いて構成されていると言った方がしっくりくるかも知れません。
経費率が0.04%と激安なのも投資家にとって嬉しい数字です。
SPYV基本データ | |
投資対象 | S&P500指数構成銘柄かつ割安銘柄 |
対象インデックス | S&P500バリュー指数 |
配当利回り | 2.59% |
経費率 | 0.04% |
配当月 | 四半期毎(3,6,9,12月) |
構成銘柄数 | 385 |
設定日 | 2000/9/25 |
SPYVの構成銘柄
SPYVは全385銘柄で構成されていますが、その上位10銘柄がこちらです。
ティッカー | 銘柄 | 構成比率 |
BRK.B | BERKSHIRE HATHAWAY INC. CLASS B | 3.39% |
JPM | JPMORGAN CHASE & CO. | 3.34% |
XOM | EXXON MOBIL CORPORATION | 3.30% |
WFC | WELLS FARGO & COMPANY | 2.29% |
CVX | CHEVRON CORPORATION | 2.28% |
T | AT&T INC. | 2.20% |
VZ | VERIZON COMMUNICATIONS INC. | 1.96% |
UWT | CITIGROUP INC. | 1.61% |
DWDP | DOWDUPONT INC. | 1.44% |
JNJ | JOHNSON & JOHNSON | 1.41% |
上位10銘柄で全体構成の23.2%を占めています。
構成比率トップはあのバフェット氏のバークシャー・ハサウェイです。
SPYVのセクター別構成比率
セクター別構成比率は金融セクター、エネルギーセクターとどちらかと言うと成熟した企業の多いセクターが多いです。
逆に成長銘柄が多く、期待が株価に現れた結果、現時点で割高に見える情報技術セクターの銘柄が少ないのが特徴です。
SPYVのチャート・トータルリターン
チャート、トータルリターン比較ではS&P500指数連動ETFであるSPYとの比較をしてみました。
直近1年間のトータルリターン
直近1年間のトータルリターンはSPYの8.2%に対し、SPYVは5.1%とS&P500全体に対して劣後しています。
ETFreplay.comより
直近3年間のトータルリターン
SPYVの直近3年間のトータルリターンです。
前半2年分は大きな差がありませんね。同じかSPYVが少し上回るシーンが見えます。
3年通してになると最後の1年が響いて、年間平均成長率でS&P500より1.8%劣っています。
ETFreplay.comより
設定来のトータルリターン
SPYVの設定来となる2000年からのトータルリターンです。
超長期で見るとSPYVのほうが上回ります。途中にリーマンショックを挟んでいますがボラティリティがSPYVの方が低いのが特徴ですね。
年間平均成長率でSPYVは6.0%です。長期間で6%のリターンがある投資先は多くありません。
ETFreplay.comより
SPYVの年間配当額・増配率
SPYVの配当実績です。リーマンショック後は落ち込みましたが、それからは回復しています。
SPYVの最近の配当額
配当金自体は安定しており、0.15~0.2ドルの間で推移しています。
ブログ後記
S&P500かつ割安株と言う選定は魅力的に見えます。
S&P500全体と比べて配当利回りが高い点も印象的です。高配当は株価下落に歯止めがかかりますので上昇トレンド時よりも下落トレンド時に強みを発揮しそうですね。
ほな、また。
関連記事です。全世界の株式市場の過半数を超えるアメリカ株式市場全体に投資する優秀なETFがVTIです。
今回の比較対象にしたS&P500を連動目標にしたETFはこちらです。