世界最大の資産運用会社であるブラックロック社のETFの紹介です。iシェアーズ 米国高配当株 ETF(HDV)という高配当株に特化したETFです。
配当利回りは4.38%と、先日紹介したVYM(バンガード米国高配当株ETF)の2.93%や、VIG(バンガード米国増配株式ETF)の1.87%よりも高配当です。
特徴
HDVはモーニングスター配当フォーカス指数への連動を目指すETFです。
投資対象は米国株式を対象としており、74銘柄で構成されています。VYMが399銘柄、VIGは178銘柄ですから74銘柄だと少数精鋭といった感じですね。
投資基準は米国の有名、優良企業であること、健全な財務状態、配当金の支払いがあることです。
また、経費率はVYMやVIG同様に0.08%と低く設定されています。
構成銘柄
構成銘柄の組み入れ比率トップ10と個別銘柄ごとの配当利回りを調べて見ました。
ティッカー | 銘柄 | 比率 | 配当 利回り |
XOM | EXXON MOBIL CORP | 8.55% | 3.98% |
T | AT&T INC | 7.37% | 5.68% |
VZ | VERIZON COMMUNICATIONS INC | 6.00% | 4.94% |
JNJ | JOHNSON & JOHNSON | 5.74% | 2.57% |
CVX | CHEVRON CORP | 5.65% | 3.75% |
PFE | PFIZER INC | 5.16% | 3.74% |
PG | PROCTER & GAMBLE | 4.31% | 3.68% |
WFC | WELLS FARGO | 4.02% | 2.96% |
PM | PHILIP MORRIS INTERNATIONAL INC | 3.93% | 4.26% |
KO | COCA-COLA | 3.60% | 3.54% |
それにしても高配当銘柄がずらりと並んでいます。10銘柄中8銘柄は3%超えですし、AT&T INCに至っては5.68%もあります。
全74銘柄で構成されるETFだけあって、上位10銘柄だけで構成比率54%を超えます。
という事は上位10銘柄を購入するだけでお手製HDVもどきが出来上がりますね。信託報酬0.08%をもったいないと思うならそれもありかもしれません。管理が面倒になりますが。
業種別内訳
業種別の内訳としてはディフェンシブ銘柄が一番多く20%超ですね。エネルギー、ヘルスケアと続きます。エネルギーやヘルスケアもディフェンシブな業種ですね。上位3業種で過半数越えです。
株価・チャート
高配当ETFですが、値上がり益(キャピタルゲイン)も狙えるETFです。米国市場の成長に合わせて右肩上がりに株価も成長しています。
Google Financeより
2011年からの7年間で65.88%は優秀ですね。インカムで4%近い配当も期待できますし。
配当
配当金の履歴です。株価が上昇しているため、配当額も年々増加しています。
増配率は最近はVYM同様に0~20%と言ったところです。
まとめ
- HDVは超高配当ETF
- 74銘柄と(ETFにしては)集中投資型
- それでいてキャピタルゲインも狙える
- インカムゲインを増やしたい人におススメ
う~ん、次は絶対VYMとか言っていたけど、HDVも迷います。
関連記事です。高配当ならVYMという選択肢もあります。
連続増配当に特化しか不況時でもインカムを確保したい場合はVIGというETFがおススメです。
VYM ∩ VIGについて調べた記事です。