まいど!タケよん!(@takeyon7)です。
住宅ローンを証券化した商品であるモーゲージ担保証券(MBS)への投資をバンガード社がETF化したものがVMBSです。
リーマンショックの引き金となったのもサブプライムのMBSだっただけにリスクが気になるところです。
本記事の結論・まとめ
- VMBSは住宅ローンをまとめて証券化したMBSに投資をするETF
- MBSは政府もしくは政府相当の金融機関からの保証付き証券
- 格付けはAaa以上のものだけに投資
- だけどリーマンショック時はその格付けが当てにならなかった…
- 2.75%の利回りで毎月配当のある安定したETF
バンガード・米国モーゲージ担保証券ETF(VMBS)とは
政府または政府同等の信用力をもった金融機関によって保証されたモーゲージ証券を投資対象とするETFです。
VMBS基本データ | |
投資対象 | ジニーメイ(GNMA)、ファニーメイ(FNMA)、フレディマック(FHLMC)の発行する米国モーゲージ担保パススルー・エージェンシー債 |
対象インデックス | ブルームバーグ・バークレイズ米国MBS浮動調整インデックス |
配当利回り | 2.75% |
経費率 | 0.07% |
配当月 | 毎月 |
構成銘柄数 | 570 |
設定日 | 2009/11/19 |
種別的には債券ですね。住宅ローンを証券化したものなので国債なら国が債務者、社債なら企業が債務者となりますが、住宅ローン担保証券の場合、債務者は個人の集団となります。
VMBSの格付別構成比率
格付け別構成比率です。米国政府系およびAaa格のものだけで構成されています。
格付け | 構成比 |
米国政府 | 99.50% |
Aaa | 0.50% |
でもリーマンショックの時は高リスクのサブプライムローンをAaa格だ!と言って売りまくっていたわけで…。
どうしてもあの時の懸念が残ってしまいます。
VMBSの発行体別構成比率
発行体別で見てもほぼ政府モーゲージ担保証券となっています。
発行体 | 構成比率 |
政府モーゲージ担保証券 | 99.4% |
その他 | 0.5% |
米国財務省/政府機関 | 0.1% |
VMBSの株価・チャート
バンガード・米国モーゲージ担保証券ETF(VMBS)と米国株式市場全体に投資するVTIとを比較しています。
債券と株式の比較なのでチャートの形も大きく異なります。
VMBS株価チャート(直近1年間)
直近1年間のチャート比較です。VTIはギザギザで波がある状態ですが右肩上がりのチャートである反面、VMBSは横ばい(若干下落)のチャートになっています。
金利上昇局面のリターンはやはり冴えないですよね。
ETFreplay.comより
約1.1%のマイナスリターンです。
VMBS株価チャート(直近3年間)
3年間のチャートです。先ほど同様、右肩上がりのVTIと横ばい(若干上昇)のVMBSと言う形です。
ETFreplay.comより
トータルリターンも3年間でVMBSは+2.7%と控えめな数字です。
VMBS株価チャート(設定来)
比較対象のVMBSが設定された2009年からのチャートです。
リーンマンショック後のチャートなのでそこまで大きな浮き沈みはありません。
ETFreplay.comより
リターンも23.2%と株式と比べるとどうしても控えめな数字に映ります。
VMBSへ投資するメリットはこの安定感ありますね。大きなリターンこそ望めませんが、じわじわと資産形成をしてくれます。
分配・配当の推移
配当は大体ですが年間1ドル程度ですね。増減配で見ると最近は割と安定しているようです。
毎月0.1ドル弱の分配でしたが2018年に入ってから若干分配額が上昇しています。
2.75%程度の利回りが安定して受け取れると思えば心強いですよね。
ブログ後記
住宅ローンを証券化したものなので債券なのですが、どうしてもリーマンショック時のネガティブなイメージが払拭できないですね。
それなら国債を中心としたETFでも良いと思ってしまいます。
ほな、また。
関連記事です。比較対象とした米国株式市場全体に投資ができるETF(VTI)の紹介です。

投資適格債券に投資するETFならBNDなどが選択肢になります。
