まいど!タケよん!(@takeyon7)です。
株式投資はボラティリティが高く、一時的には60%程度の下落は覚悟しておく必要があります。
なぜ60%かと言うと、リーマンショック時の先進国株式の下落率が概ね60%だったからです。
債券と言えばボラティリティが低いもののリターンも低いと言う特徴があります。
しかし長期債券と言う債券の中でも比較的リスクが高いものになると利回りも向上します。
バンガード・米国長期債券ETFと言う長期債券に投資するETFが気になったので調べて見ました。
本記事の結論・まとめ
- BLVは債券の中ではリスクが高い長期債券に投資するETF
- リスクも取るのでリターンも債券ETFの中では高い
- 配当は年3.94%と高利回り毎月安定した配当を受ける事ができるETF
BLVの特徴
バンガード社が運営するETFです。特徴は残存期間が10年以上の国債や社債で運用している点です。
一般に債券は残存期間が長いほどリスクが高くなる代わりに利回りも高くなります。
そのためこのBLVも配当利回りが3.94%(2018.10.1現在)と高利回りとなっています。
BLV基本データ | |
投資対象 | 残存期間が10年超の米国債、政府機関債、 社債および米国政府が保証する米国外の 発行体による米ドル建て債券 |
対象 インデックス |
バークレイズ米国政府/クレジット浮動調整 (10年超)インデックス |
配当利回り | 3.94% |
経費率 | 0.07% |
配当月 | 毎月 |
構成銘柄数 | 2,105 |
設定日 | 2007/4/3 |
BLVの発行体別構成比率
国債と工業系社債で8割弱を占めています。
工業系の社債の幅は広く基幹産業系や資本財、AT&Tといった通信事業を行う企業の社債が含まれています。
金融系ではゴールドマンサックスなどの銀行系やウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイなどの保険会社債などが含まれています。
BLV格付け別構成比率
格付けでは政府系が一番多く、次はBaa格が28.10%含まれています。
Baa格は投資適格債券の中では最下位の位置づけです。その下はBa格となり投機的格付けとなりますがBLVには含まれていません。
チャート・トータルリターン
トータルリターン比較では全米株式全体を表すVTIとの比較を行います。
直近1年間のトータルリターン
直近1年間のトータルリターンはVTIの18%に対し、BLVは-2.6%です。
金利上場が続いている分、配当は貰えるもののそれ以上に債券価格が下落しているためトータルリターンでマイナスとなっています。
ETFreplay.comより
直近3年間のトータルリターン
直近3年間のトータルリターンはVTIの63.5%に対し、BLVは10.2%です。
比較しておいてなんですが、債券ETFに株式程のリターンを求めるのはナンセンスです。
そこそこのリターンをもらいながらボラティリティが株式よりも低い点に着目すべきです。
ETFreplay.comより
債券ETFをポートフォリオに組み込む理由はリターンの最大化ではなくリスク軽減目的で使用するからです。
2007年からのトータルリターン
BLVの設定来となる2007年からのトータルリターンです。
ちょっと意外なチャートでした。最終的なトータルリターンは株式に大幅に劣ると予想していたのですが2016年ごろまでは株式よりも良いリターンを残しています。
リーマンショック時の落ち込みが少なく、すぐに回復している点は魅力的ですね。
ETFreplay.comより
ボラティリティもVTIの19.8%に対し、BLVは10.5%しかありません。
BLVの配当・増配率
過去の配当実績は下図のとおりです。現在(2018.10.1)の株価に対する配当利回りは3.94%です。
2012年頃をピークに配当額は少し減っていますがそれでも毎年4ドル弱の配当を受ける事ができます。
BLVの最近の配当額
毎月毎月1株当たり0.3ドル(税抜き前)程の配当収入を受ける事ができます。
配当額が安定しているため、インカム収入が読みやすいのも良いですね。
ブログ後記
債券と言えばボラティリティが低い代わりに株式と比較すると雲泥の差のリターンを想像していたのですが、長期で見るとリターンもそこそこ健闘している点で興味を惹かれました。
購入候補かも知れませんね。
ほな、また。
関連記事です。全世界の株式市場の過半数を超えるアメリカ株式市場全体に投資する優秀なETFがVTIです。
ちなみに短期債券ETFだと更に安定性が増しますが、代わりにリターンが低下します。