まいど!タケよん!(@takeyon7)です。
いろんなブログを見ていると米国全体へ分散投資をする場合に株ならVTI、債券ならBNDかAGGというのがセオリーのようです。
実際に色々なETFを調べて見て分かったのですが私自身も同感です。なぜか優等生を探すよりも平均に投資するのが良いんですよね。
米国債券と言えば値動きが安定していて安全性が高いですが利回りは3%程度でリターンを追及するなら物足りない。そんな感じです。
そう思っていたらこんなETFを見つけました。総合債券であるAGGをベースに利回り強化型のAGGYと言うETFです。YはYield(利回り)のYですね。
正式名称はウィズダムツリー 米国債券ファンド(利回り強化型)です。
本記事の結論・まとめ
- AGGYは債券の中ではAGGの利回り強化版
- AGG(0.04%)と比べて経費率が0.12%と高いのが残念
AGGYの特徴
総合債券ETFは3%を下回る利回りですが、この利回り強化型のAGGYなら3.26%の利回りがあります。まさに「利回り強化型」ですね。
構成銘柄数も2,000を超えており良く分散されています。設定日は割と新しいETFです。
デメリットを上げるとするとライバルETFと比較して若干高い0.12%の経費率です。
ライバルのAGGは0.04%、BNDは0.05%あることを考えると経費率の高さが目立ちます。
AGGY基本データ | |
投資対象 | 米ドル建て投資適格債券 (社債、不動産担保証券など) |
対象 インデックス |
ブルームバーグ・バークレイズ・ ユーエス・アグリゲート・エンハ ンスト・イールド・インデックス |
配当利回り | 3.26% |
経費率 | 0.12% |
配当月 | 毎月 |
構成銘柄数 | 2,151 |
設定日 | 2015/7/9 |
AGGY格付け別構成比率
投資適格格付けであるAAAとAA、Aで7割弱を占めています。若干リスクのあるBBB格付けの債券が3割弱含まれていることが特徴ですね。
このように少しばかりリスクを取ることで利回りを強化していることが分かります。
その分ETFのボラティリティにも影響してきそうですね。次は気になるチャートの確認です。
AGGYの株価チャート
トータルリターン比較では通常版のAGGと利回り強化型のAGGYの比較です。
いつものETFreplay.comではAGGYのデータが無かったため今回はYahooFinanceのデータを使用します。
いつもと違って配当金込みのチャートでは無いです。
直近1年間のチャート
直近1年間のチャートはAGG-4.3%に対し、AGGYは-5.9%です。
金利上昇局面ですので債券価格は軟調に推移しています。
AGGとAGGYの利回り差は1%未満ですのでこの結果だとAGGの方に軍配が上がりますね。
YahooFinanceより
設定来からの株価チャート
AGGYは新しいETFですので2015年後半からのチャートです。似たような値動きですがチャートではAGGの-3.9%に対し、AGGY-4.2%です。約3年間で0.3%なら配当利回りからしてAGGYの方が若干優れていそうです。
ただチャートを見ても価格のボラティリティもAGGより若干高そうなのでそこのリスクをどう許容するかが選択のポイントとなりそうです。
YahooFinanceより
AGGYの最近の配当額
配当は金利上昇によって若干の増配傾向です。反面金利が下落するような局面では配当額が減ると思っていた方がよさそうです。
毎月0.12ドル前後の配当額です。割と安定しています。
ブログ後記
利回り強化型と気になる名前のETFでしたが運用期間もまだ短くデータが少なかったですね。
ネックは0.12%の経費率でしょうか。ライバルのAGGは0.04%しかありませんので。それほど期待利回りが高くない債券ETFですから経費率の設定にはシビアになりたいですね。
ほな、また。
関連記事です。債券に平均的に投資ができる総合債券ETF2つを比較してみました。
全世界の株式市場の過半数を超えるアメリカ株式市場全体に投資する優秀なETFがVTIです。
ちなみに債券でも投資不適格債券ばかりを集めた【JNK】というETFもあります。まさにジャンク。