あけましておめでとうございます。
新年1発目の記事は新NISAとの組み合わせも良さそうな日本株版ダウの犬記事で行きたいと思います。
ダウの犬戦略とは?
ダウの犬戦略とは米国大型株30銘柄で構成される株価指数「NYダウ平均株価指数」の中から12月31日時点で配当利回り上位10銘柄を購入して1年間保有する投資手法の事です。結果、NYダウ平均よりも高パフォーマンスを得られる可能性が高いことから有名になりました。
この戦略の特徴は自動的に割安株(=配当利回りが高い)を選択することになるので上昇余地のある銘柄が選ばれます。また相場下落時は既に割安であることから比較的下落に強い傾向にあります。
ダウの犬はもともとはアメリカ株が発祥ですが、日本株版に置き換える場合はTOPIX Core30と言う指数を使います。TOPIX Core30は東証市場銘柄のうち流動性が高く時価総額の大きい30銘柄で構成されているためNYダウ平均株価の日本株版のようなものですね。なので日本株版のダウの犬戦略を考える時はTOPIX Core30に置き換えて考えます。
去年の成績は良好!2023年日本株版ダウの犬銘柄の成績
まずは日本株版ダウの犬の去年の成績を振り返ってみます。
2023年はTOPIX CORE30指数は29.5%の上昇でしたのでこれ以上の上昇であれば「勝ち」と言えます。
結果は下記表のとおりですが、10銘柄中7銘柄(青マーカー)が指数にアウトパフォームする結果となりました。平均でも37.5%なので良好な結果です。まさに戦略がハマった!と言えるでしょう。
コード | 銘柄 | 2023年騰落率 |
9434 | ソフトバンク | 18.2% |
8411 | みずほフィナンシャルグループ | 30.0% |
4502 | 武田薬品工業 | -1.4% |
8316 | 三井住友フィナンシャルグループ | 30.1% |
7267 | 本田技研工業 | 45.1% |
8306 | 三菱UFJフィナンシャルグループ | 36.3% |
8035 | 東京エレクトロン | 94.9% |
8058 | 三菱商事 | 57.8% |
8766 | 東京海上ホールディングス | 24.8% |
8001 | 伊藤忠商事 | 39.1% |
平均 | 37.5% |
2024年の日本株版ダウの犬銘柄はコレだ!
2024年の日本株版ダウの犬銘柄はコチラになります。2023年版と比較して新たに3銘柄(赤マーカー)が入れ替わっています。
コード | 銘柄名 | 配当利回り |
9434 | ソフトバンク | 4.89% |
4502 | 武田薬品工業 | 4.64% |
4503 | アステラス製薬 | 4.15% |
8411 | みずほフィナンシャルグループ | 4.15% |
7267 | 本田技研工業 | 3.96% |
8316 | 三井住友フィナンシャルグループ | 3.92% |
8766 | 東京海上ホールディングス | 3.43% |
8306 | 三菱UFJフィナンシャルグループ | 3.38% |
8031 | 三井物産 | 3.21% |
9433 | KDDI | 3.12% |
ちなみに配当利回りの平均は3.89%になります。
2023年日本株版ダウの犬銘柄と入れ替えは?
昨年からの変化をまとめてみました。既にダウの犬戦略を取り入れている方は下記の入れ替えを行いましょう!こうして見ると今回除外となった三菱商事と今回採用のKDDIは配当利回り差が0.01%なので僅差ですね。ポートフォリオのセクターバランスを考えて入れ替え要否を検討するのも有りかもしれません。
入れ替り | コード | 銘柄 | 配当利回り |
降格 | 8035 | 東京エレクトロン | 1.35% |
降格 | 8058 | 三菱商事 | 3.11% |
降格 | 8001 | 伊藤忠商事 | 2.77% |
昇格 | 4503 | アステラス製薬 | 4.15% |
昇格 | 8031 | 三井物産 | 3.21% |
昇格 | 9433 | KDDI | 3.12% |
新NISAの成長投資枠で保有するなら
もしも新NISAの成長投資枠240万円分をダウの犬日本版銘柄に一括投資する場合の必要株数は以下の通りです。SBI証券だと単元未満株の買い付け手数料が無料なのでダウの犬戦略との相性も良いですね!
コード | 銘柄名 | 株価 | 株数 | 必要資金 |
9434 | ソフトバンク | ¥1,759 | 136株 | ¥239,224 |
4502 | 武田薬品工業 | ¥4,054 | 59株 | ¥239,186 |
4503 | アステラス製薬 | ¥1,686 | 142株 | ¥239,412 |
8411 | みずほFG | ¥2,412 | 100株 | ¥241,200 |
7267 | 本田技研工業 | ¥1,466 | 164株 | ¥240,424 |
8316 | 三井住友FG | ¥6,880 | 35株 | ¥240,800 |
8766 | 東京海上HD | ¥3,529 | 68株 | ¥239,972 |
8306 | 三菱UFJ FG | ¥1,211 | 198株 | ¥239,778 |
8031 | 三井物産 | ¥5,298 | 45株 | ¥238,410 |
9433 | KDDI | ¥4,486 | 53株 | ¥237,758 |
合計 | ¥2,396,164 |
新NISAの成長投資枠は売却した分の成長投資枠は翌年に復活するのでダウの犬戦略との相性が良いですね。
ブログ後記
実は2019年と2020年もダウの犬戦略の記事を書いていました(3年ほどサボってました笑)
過去はどんな銘柄があったのか見てみるのも面白いかもしれません。よかったらどうぞ。