まいど!タケよん!(@takeyon7)です。
ウィズダムツリー社のETFで大型株を配当加重でポートフォリオを作るETFについて調べて見ました。
VYMやHDVがライバルになってくるような、そんなETFです。
本記事の結論・まとめ
- DLNは配当総額の加重平均ETF
- 経費率が0.28%とライバルと比べると少し高い
- 毎月配当だけど決算集中月の3,6,9,12月は配当額が多め
DLNの特徴
配当支払いのある大型株300社を配当総額を加重平均した割合でポートフォリオを作るETFです。
配当加重平均と言うのが難しいですね。
1株当配当金×発行済み株式数が配当総額です。配当総額が多い企業ほどポートフォリオを占める割合が多くなります。
例えばポートフォリオを構成するのが2社の場合は次のようになります。
A社:1ドル×1万株=1万ドル
B社:2ドル×2万株=4万ドル
ETFの構成割合ではB社が80%、A社が20%となります。
ただし配当総額でポートフォリオ割合を決めるので必ずしも高配当になるとは限りません。
例えば上記例ではA社が利回り5%、B社が1%の利回りだった場合、ETFの利回りは1.8%となるからです。
DLN基本データ | |
投資対象 | 配当支払いのある大型株上位300銘柄。 |
対象インデックス | ウィズダムツリー配当株式インデックス |
配当利回り | 2.68% |
経費率 | 0.28% |
配当月 | 毎月 |
構成銘柄数 | 293 |
設定日 | 2006/6/16 |
DLNの構成銘柄
DLNは全293銘柄で構成されていますが、その上位10銘柄がこちらです。
ティッカー | 銘柄 | 構成比率 | 配当利回 |
MSFT | Microsoft Corp. | 3.99% | 1.80% |
APPL | Apple Inc. | 3.45% | 1.64% |
XOM | Exxon Mobil Corp | 3.10% | 4.26% |
VZ | Verizon Communications Inc | 2.86% | 4.05% |
T | AT&T Inc | 2.61% | 6.79% |
JNJ | Johnson & Johnson | 2.40% | 2.45% |
PFE | Pfizer Inc | 2.37% | 3.12% |
JPM | JPMorgan Chase & Co. | 2.03% | 2.95% |
CVX | Chevron Corp | 2.03% | 3.85% |
PG | Procter & Gamble Co. | 1.82% | 3.11% |
DLNのセクター別構成比率
どのセクターにも割と均等な割合で構成されていますし、S&P500のセクター別構成割合とに通ってます。
そのため投資先としても癖が無く扱いやすいETFかと思います。
DLNのチャート・トータルリターン
チャート、トータルリターン比較ではS&P500指数連動ETFであるSPYとの比較をしてみました。
直近1年間のトータルリターン
直近1年間のトータルリターンはSPYの4.1%に対し、DLNは4.0%とほぼ差の無いトータルリターンです。
着地点の差は0.1%しかありませんが、ボラティリティの差は大きく、DLNはSPYと比較して低ボラティリティな安定した値動きであるのが特徴です。
ETFreplay.comより
直近3年間のトータルリターン
DLNの直近3年間のトータルリターンです。
こちらも年間平均成長率の差は0.1%しかありませんのでほぼ同じと言えます。
ETFreplay.comより
設定来のトータルリターン
DLNの設定来となる2006年からのトータルリターンです。
年間平均成長率の差はSPYの方が0.7%程優秀ですが、大きな差はありません。
ETFreplay.comより
DLNの年間配当額・増配率
年間の配当額も増加傾向にあります。最近では毎年2ドル程度の配当を受け取ることができます。
DLNの最近の配当額
配当金自体は毎月配当のETFにありがちなバラつきのある配当額です。
決算の集中する3,6,9,12月に配当額が多くなる傾向があります。
ブログ後記
配当総額加重と言うことで総じて時価総額や多い銘柄や高配当銘柄の割合が多くなる傾向があります。
経費率が(他の低コストETFと比べると)少し高いですが、SPYとのトータルリターン差を見てもそん色なく、配当に重きを置いたポートフォリオを構築するには良い選択肢になりそうです。
個人的にはもう少し経費率を下げて欲しいところですね。
ほな、また。
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今回の比較対象にしたS&P500を連動目標にしたETFはこちらです。