まいど!タケよん!(@takeyon7)です。
米国の株価指数と言えばS&P500かNYダウですが、今回の記事ではS&P500への連動を目指したインデックスファンドの紹介です。
S&P500連動のインデックスファンドと言えばバンガードからがVOO、ブラックロックからIVVが出ていますが、今回取り上げるETFはステート・ストリートが運用するSPYです。
本記事の結論・まとめ
- SPYは25年の歴史を持つS&P500連動の老舗ETF
- 経費率0.0945%は他のS&P500連動ETFより少し高め
- トータルリターンでは長期で見えるとVTI(アメリカ全体)より劣る
- 配当は四半期毎に安定した額を出している
SPYの特徴
SPYは1993年から運用されている老舗のETFです。特筆すべきは世界一の資産額を誇ります。
その運用額はなんと274,954百万ドルです。といってもピンとこないくらい大きいです。日本円に直すと30.8兆円ですね。
ちなみに日本の国家予算がおおよそ100兆円ですのでその3割程度ですね。
SPDR S&P500ETF(SPY) | |
SPY基本データ | |
投資対象 | S&P500指数に採用される米国大型株 |
対象インデックス | S&P500指数 |
配当利回り | 1.69% |
経費率 | 0.0945% |
配当月 | 四半期毎(3,6,9,12月) |
構成銘柄数 | 505 |
設定日 | 1993/1/22 |
25年も運用を続けている超老舗ETFですね。読者の中にはSPYより年下の方もいらっしゃるのでは?
少しだけ気になるのは経費率ですね。0.0945%と安いんですが、VOOやIVVは更に下を行く0.04%です。運用額王者の余裕なのでしょうか(笑)
SPYの構成銘柄
SPYは全505銘柄で統制されていますが、その上位10銘柄がこちらです。
当たり前ですがIVV、VOOと同じく米国と言うか世界を代表する名だたる大企業が並んでいます。
ティッカー | 銘柄 | 構成比率 | 配当利回 |
APPL | Apple Inc. | 4.52% | 1.30% |
MSFT | Microsoft Corporation | 3.52% | 1.48% |
AMZN | Amazon.com Inc. | 3.25% | 0.00% |
BRK.B | Berkshire Hathaway Inc. | 1.68% | 0.00% |
FB | Facebook Inc. | 1.57% | 0.00% |
JPM | JPMorgan Chase & Co. | 1.57% | 2.82% |
JNJ | Johnson & Johnson | 1.52% | 2.58% |
GOOG | Alphabet Inc. Class C | 1.45% | 0.00% |
GOOGL | Alphabet Inc. Class A | 1.43% | 0.00% |
XOM | Exxon Mobil Corporation | 1.41% | 3.96% |
なお、8位のGOOGと9位はGOOGLはどちらもグーグル社の株式なので併せると2.88%で実質4位の組み入れ比率です。
チャート・トータルリターン
直近1年間、3年、と比較対象にしたVTIの設定来である2001年からのトータルリターンをVTIと比較していきます。
まさにアメリカ全体と大型株500種といった比較です。
結論から言うと興味深いことにSPY(大型株)よりVTI(アメリカ全体)の方が長期的には成績が良いことが明らかです。
直近1年間のトータルリターン
トータルリターンはVTIの19.2%に対し、SPYは18.5%です。どちらもアメリカ株なので大差はありませんが、若干ながらVTIに軍配が上がります。
ETFreplay.comより
直近3年間のトータルリターン
次は3年間での比較です。今度は若干(誤差レベル)ですがSPYが0.8%上回っています。
全く同じ動きと言っても良いくらいです。
ETFreplay.comより
2001年からのトータルリターン
最後にVTIの設定来となる2001年からのチャートです。
徐々に両ETF間の差が開き、最終的にはパフォーマンスの差46.7%となって現れています。
ETFreplay.comより
短期チャートで成績に差があってもあまり何とも思いませんが、これだけの長期チャートではっきりと差が現れると考え物ですね。
分散効果、経費率の差が考えるとSPYよりVTIかな。って思っちゃいいます。
配当・増配率
過去の配当実績は下図のとおりです。現在(2018.9.17)の株価に対する配当利回りは1.69%です。
2014年より毎年増配傾向です。
四半期ごとの配当額も安定しており、1株あたり1ドル~1.2ドル頃です。
配当額が安定しているため、インカム収入が読みやすいのも良いですね。
ブログ後記
しばらくVTIを安定して超えるようなETFを探し続けているのですが出会っていません。
今のところタケよん!の投資最適解はVTIという事になります。
ほな、また。
関連記事です。全世界の株式市場の過半数を超えるアメリカ株式市場全体に投資する優秀なETFがVTIです。
SPYとIVVとVOOの比較をした時の記事がこちらです