日本には3大メガバンクとして三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行の3つの銀行があります。いずれも株式を公開しており、それぞれ三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、みずほフィナンシャルグループ(8411)、と私たちでも簡単に投資することができます。
銀行とは組織、社会的役割から日本だけでなく世界中で優秀な投資先として選ばれています。日本のメガバンクである3大銀行へ投資をする場合どこへ投資するのが良いのでしょうか。
3大メガバンクと言っても特色は三行三様です。そこで今回は7つの観点から比較してみたところ、良い投資先が見つかりました。
メガバンク売上高比較
さすがメガバンクと言うだけあって他の一般企業と比べて桁違いの売上高です。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)だと売上高で5兆円を超えています。
売上高の比較では三菱UFJ(8306)>三井住友(8316)>みずほ(8411)となります。
直近の売上伸び率で言うと三井住友(112.3%)>みずほ(108.2%)>三菱UFJ(101.5)%となります。三井住友の伸び率が良いのでこのままのペースが続くと売上高首位の座が三菱UFJと入れ替わりそうです。
メガバンク経常利益比較
経常利益を比較してみました。売上高同様に三菱UFJ(8306)>三井住友(8316)>みずほ(8411)となります。
ただ、各社ともにゼロ金利以降、収益率が低下しています。
前年度比で経常利益率が三井住友(115.7%)>三菱UFJ(107.4%)>みずほ(106.0%)と、三菱UFJは経常利益率で他社より一歩改善しています。
どの銀行も国内で収益を上げることが難しくなってきているため、海外収益を伸ばそうと必死になっていますが、三菱UFJが頭一つ海外収益率の向上に成功しています。
その中でも三菱UFJ(8306)は既に海外収益率が50%を超えるなど、30%程度の他行を圧倒しています。
メガバンク当期純利益比較
利益の額でも同様に三菱UFJ(8306)>三井住友(8316)>みずほ(8411)となります。
問題はみずほで、前年度比で当期利益の伸びが三菱UFJ(106.8%)>三井住友(103.9%)>みずほ(95.5%)と、みずほだけマイナス成長と一人負けになっています。
他社ではグローバル化を進め、海外で収益が稼げるようになってきたのに対し、みずほは出遅れています。
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メガバンクPER(株価収益率)比較
PERから割安度を確認するとみずほ(8.6)>三井住友(9.0)>三菱UFJ(11.0)>と売り上げや利益の順位ときれいに逆順になりました。
ここで逆行現象でもあると買い判断に繋がるのですが、さすがはメガバンクです。注目度も大きいでしょうから株価にもゆがみなく反映されていると言えるでしょう。
メガバンクPBR(株価純資産倍率)比較
同じくPBRから割安度を比較してみるとみずほ(0.5)>三菱UFJ(0.55)>三井住友(0.6)の順となります。いずれのメガバンクも業種(銀行業)別平均と比べるとPBRでは割高に見えます。
PBRだけでみると市場評価の歪みからは三菱UFJ(0.55)が割安放置されていると考えることができます。
メガバンクの配当利回り比較
みずほ(3.88)>三井住友(3.74)>三菱UFJ(2.81)の順となります。みずほと三井住友は特に高配当銘柄ですね。
東証一部企業の加重平均での配当利回りが約2%ですからメガバンクは総じて高利回りと言えます。
メガバンクの株価チャート
1年、5年、10年のチャートで比較してみました。画像は全てヤフーファイナンスからの引用です。
凡例も上記カラーと合わせていますので赤は三菱UFJ(2.81)、緑は三井住友(8316)、青はみずほ(8411)です。
メガバンクの株価チャート(1年)
直近1年間のチャートです。三井住友(8316)の調子がいいですね。最下位の三菱UFJ(8306)とは10%程の差があります。
配当利回りでは1%程度の差があるため、実質11%程度の差と言えます。
メガバンクの株価チャート(5年)
5年間の期間でチャートを見ると三菱UFJ(8306)がトップです。各行ゼロ金利の影響を受けて2016年ごろに値を落としています。
ゼロ金利ショックからいち早く回復したのが三菱UFJ(8306)です。国債の運用で収益を上げられなくなった分、海外収益をメガバンクの中で一番増やせたのが影響しています。
他のメガバンクの海外収益率が伸び悩む中、三菱UFJは海外収益率が5割を超えている点が市場で評価されていると思われる。
メガバンクの株価チャート(10年)
10年間のチャートで見ても順位は同じで三菱UFJ(8306)>三井住友(8316)>みずほ(8411)となっています。
日経平均はリーマンショック前の高値を回復できているのに対し、メガバンク勢はリーマンショック後の高値を未だに回復できていません。その点でも銀行業は割安放置されている業種と言えるかもしれません。
特に三菱UFJ(8306)は海外収益率が50%と他のメガバンクにはない特徴を持っているものの、業種平均に引っ張られている印象です。
まとめ
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は海外収益率は50%を他行を圧倒</li>
- 日本のメガバンクはまとめて割安放置</li>
- つまり投資するなら三菱UFJ(8306)</li>
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