新NISA使っていますか?私はフル活用しています。
そこで新NISAの成長投資枠で株主優待銘柄を買うことの是非について考察してみました。
ここではNISA枠をオルカンとかSP500のETFとかで埋める方が良いのか?についての論争はしないです。
株主優待銘柄を買いたいけどNISA枠を使うのか、NISAではなく通常通り購入するのか迷っている人向けに書いていきます。
また新NISAとは?については金融庁のNISA特設ウェブサイトがありますのでそちらをご覧になってください。
ちなみに新NISAで株主優待株を購入できるのは成長投資枠だけになります。
新NISAと株主優待の特徴を理解しよう
新NISAと株主優待はいずれも日本独自の制度で使いようによってはどちらも優れていると考えています。
ただ、「どっちも良い制度なら両方組み合わせたら最高なんじゃないの?」と思うかもしれないですが、そうとも限らないよね。っていうお話です。
新NISAの最大のメリットは配当金や売却益が非課税となることです。
株主優待のメリットは株主優待として貰える品物は雑所得になるので年間20万円分までは非課税になる点です。
株主優待銘柄では配当金と同様に権利落ち日には株主優待品相当の株価が下落します。
例えば100株で1万円分の株主優待品が貰える銘柄の場合、権利日の翌日には1万円程度下落するイメージです。
極端な例ですが下記はヴィレッジヴァンガード(2769)の株価チャートです。11月末に100株持っていると1万円相当のお買物券がもらえます。その分11月の権利日を過ぎると大きく株価を下げていますね。
新NISAの成長投資枠で優待株を買ってもいい人
新NISAと株主優待銘柄の特徴から新NISA枠で株主優待銘柄を買っていい人とは「株主優待銘柄以外で成長投資枠の240万円を埋めきることが出来ない人」です。
株主優待銘柄も株価が全く成長しないわけではないです。だけど配当金同様に権利落ちのある株主優待では(20万円まで)もともと非課税な株主優待なので上限のある新NISAを使って税制優遇を受けるメリットが半減します。
どうせなら高配当や成長の見込める銘柄で本来なら税金のかかる配当金や売却益を非課税にしてもらった方がメリットが大きいです。
新NISAの成長投資枠で株主優待株を買わない方が良い人
新NISAの成長投資枠で株主優待株を買わない方が良い人とは「株主優待銘柄以外の株やETFを年間240万円購入できる人」です。
新NISAの利益に対して非課税となるメリットは最大限活用した方が良いので、通常は課税されてしまう利益が見込める銘柄をNISA枠で購入した方がいいです。高配当銘柄や成長が期待できると考える銘柄です。
投資資金に余裕がある方はそのような銘柄をNISA枠で購入し株主優待銘柄は通常の口座で購入した方が期待値は大きくなると考えます。
まとめに変えて
最初に書いたヴィレッジヴァンガードの場合、配当も無い、売り上げも毎年減少と成長も見込めないので売却益もあまり見込めないです。
株取引で利益を出しづらい銘柄なのでわざわざNISAで持つメリットがありません。他の優待はないけど利益の見込める銘柄をNISA枠で持った方が良いです。
だけどNISA枠余っているのであれば話は別です。今後、業績が回復して株価が上昇(?)したり配当金が復活する(?)かもしれない僅かな望みにかけて、優待銘柄をNISA枠で持つのは有りかもしれません。
なお、わたくしタケよんはヴィレッジヴァンガードは今まで買ったことが無いです。理由は察してくださいね。
新NISAの成長投資枠で買うならまずはこんな銘柄
- 配当金が多いor株価の成長がの可能性がありそう
- 手堅く平均点狙いができるETF
こんな場合は新NISAの成長投資枠で株主優待銘柄を買っても良いです
- 新たに購入する株やETFの合計が240万円以下で成長投資枠を埋めきれない
- 株主優待を出していてる企業の株を持って応援したい