アセットアロケーションを考えた時に多くの人は債券クラスへの投資も行うでしょう。その場合の選択肢として投信を選んだ場合におススメなのはこの「eMAXIS Slim国内債券インデックス」と言えます。
「eMAXIS Slim国内債券インデックス」は三菱UFJ国際投信が運用する低コスト投信のeMAXIS Slimシリーズの投信です。
eMAXIS Slim国内債券インデックスの特徴
eMAXIS Slimシリーズ共通の特徴はコストの低廉化にこだわりぬいた投信です。
NOMURA-BPI(国債)を指標とするインデックスファンドです。そのため投資対象は日本国債がメインとなります。
ファンドの規模としては純資産額が約14億円です。なお、国内債券型の投信で純資産額トップは「(ダイワFW)日本債券セレクト」で純資産額4,831億円です。
純資産額の小さいファンドの場合は早期償還や投資効率低下の恐れがありますが、eMAXIS Slim国内債券インデックスはその心配は不要です。
三菱UFJ国際投信 eMAXIS Slim国内債券インデックス マンスリーレポートより
上記は純資産額の推移ですが、発売以来、純資産額は緩やかに上昇を続けています。今後も純資産額が積みあがっていくことが予想されます。おそらく多くの人の支持を受け、積立買い付けを行っているのでしょう。
なお信託金の限度額は5,000億円に設定されているため、今後、継続的に積立買い付けを行う場合にも問題はありません。
eMAXIS Slim国内債券インデックスの購入手数料は?信託報酬は?
まず購入手数料は不要です。ちなみに売却時に必要な信託財産留保額も不要です。
保有している限り払い続ける信託報酬ですが年率0.15012%(税込み)です。
国内債券インデックス投信の信託報酬の中で以下の2投信に並んで最安です。
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド
- たわらノーロード 国内債券
途中ですが関連記事です。各アセットアロケーションごとにコストの安いインデックス投信を探しました。
eMAXIS Slim国内債券インデックスの分配金は?
過去に分配は行われていません。と言うか、2017年2月に発売された新しいファンドで、まだ決算を迎えていません。初回の決算は2018年4月25日です。
なお、運用方針として資産の成長を優先するために分配は抑制する方針のため、分配は行わずに内部で自動的に再投資されるものと思われます。投資家への分配を行ってしまうと課税されてしまうため、投資効率が下がることを懸念しての方針と思われます。
低コストとと言い、分配方針と言い、投資家のことを優先に考えられた投信だと思います。
eMAXIS Slim国内債券インデックスのパフォーマンスは?
再掲となりますが、基準価格のチャートです。
三菱UFJ国際投信 eMAXIS Slim国内債券インデックス マンスリーレポートより
国債の特色らしくほとんど値動きがありません。基準価格も10,094円(2018/4/17時点)と+0.74%です。マイルドな値動きがゆえに株価が暴落してもポートフォリオ全体の資産減を緩和してくれるでしょう。
ただし、これは国内債券型の投資全般に言えることですが、NISA枠で買い付けるには非課税の恩恵の効果が低いかもしれません。
関連記事です。他にもeMAXIS Slimシリーズに関する記事を書いています。
この投信と同時期に発売された投信です。