2022/9/3(土)にインテックス大阪で開催された資産運用EXPOに参加してきました!
今回のお目当てはあの月曜から夜更かしで有名になった優待投資家の桐谷広人さんのセミナーです!
株主優待が大好きな人間としてこれは是非お聞きしないと!と思い参加して来ました。参考になる話がありましたのでご紹介したいと思います。
株主優待投資は一般人の投資家に向いている
株主優待投資は資金力に乏しい我々一般人に向いていると仰られていました。
その理由は配当金と違って100株の投資が一番利回りが良くなるからです。
大金持ちの人が株式投資で運用するとなるとある程度まとまった資金を目当ての銘柄に資金投入する必要がありますが、100株ずつの投資で高利回りが狙えるのが株主優待投資だからです。
株主優待銘柄に100株投資する人と10,000株投資する人とでは前者の方が恩恵が大きい事から個人投資家向けと言えそうです。
確かに株主優待を折り混ぜれば配当利回りだけでは到底到達できないような超高利回り夢では無いですからね!
我々のような小資金投資家のように優待も併用してリターンを最大化できるのは小資金投資家ならではの作戦かと思いました。
余裕資金で複数銘柄へ分散投資を
桐谷さんはセミナーでこのキーワードの話を複数回話されてましたので重要な事項だと認識しました。
5万円あれば優待株が買える。20万あれば4銘柄への分散投資ができる。
優待株と言えど株式は少なからず暴落はつきものだと思います。
5万円づつ4銘柄に投資した中で1つの銘柄50%暴落があったとしてもポートフォリオ全体では12.5%ですからね。リスクは分散すればするほど「優待を楽しみながら資産形成ができる」のかなと感じました。
なんと桐谷さんは1,000銘柄も保有していると仰っていたので分散効果も効いて日々指数的な値動きになるんでしょうね。これだけ分散すれば1銘柄紙切れになったところでポートフォリオ全体への影響は1%未満でしょうから。
桐谷さん流の優待株の選び方
これを目当てに聞きに来られた方も多いのではないでしょうか。桐谷さんの考えは非常にシンプルでした。
「安くなったら買う」
気になっている銘柄を日々チェックされていて、安いと思った株価に指値を置いているようです。
恐らくかなりの数の銘柄をチェックされているように聞こえました。それでも約定しないしない日は「年初来安値」をチェックしているそうです。更に安く買えた銘柄は損切りせず長く持つようにしているみたいです。
「損切りが大事という人もいらっしゃいますが、それは私とは違う考えの人。値上がり益を狙う人たちは狩をしている人達なので失敗したら逃げなければいけない」と仰られていたのが印象的でした。
損切りを大事にされる人は値上がり益を期待しているので意に反して下がる株はさっさと見切りをつけて別の値上がりしそうな株への投資へ向かうのでしょう。
桐谷さんは違って安く買えたのだからじっと辛抱して業績転換、株価回復を長期目線で狙っていると感じました。「会社が潰れなければそのうち戻る」とのお考えのようです。
自分のスタイルを確立し、貫く姿勢がある点は株式投資歴38年の桐谷さんが習得した身を守る術かと感じました。
桐谷さんが今勧める株主優待銘柄
待ってました!桐谷さんの優待銘柄紹介コーナーがありました。しかも優待廃止リスクの少なさそうな銘柄を紹介しますと言ってましたよ!!
この章では紹介された銘柄と優待内容の概要をお伝えしたいと思います。
雪国まいたけ(1375)
100株で3,000円相当の自社商品セットがもらえます。
2022/8/4に拡充を発表し、300株保有の人なら5,000円相当、1,000株なら7,000円相当の自社商品がもらえるようになりました。
ジンズホールディングス (3046)
100株保有で5,500円相当の優待券だったのですが2022/8/22に拡充が発表されて9,900円分のお買い物優待券に拡充されました。
東邦システムサイエンス (4333)
200株で2,000円分のクオカードが貰えますが、こちらも2022/7/29に拡充が発表され100株の株主の方も1,000円分のクオカードが貰えるようになりました。
マックハウス (7603)
2月、8月末の権利確定で100株で1,000円相当、500株で3,000円相当、1,000株で5,000円相当の優待券がもらえます。
更に2022/1/22に拡充を発表し3年以上の保有で1,000円相当の優待券が追加でもらえるようになりました。
勧めていた株主優待銘柄の共通点は?
気付きましたか?優待廃止リスクが少ないんじゃないか?って桐谷さんが思っている銘柄達の共通点を。
そう!
最近、株主優待の内容をを拡充した銘柄達です!
優待廃止リスクについて
オリックスの件にも触れて最近の優待廃止の流れは気にされていました。
今回の桐谷さんの話を聞いて優待廃止の対象は読めないもののリスクを最小化する術を桐谷さん流で実践されているようでしたので最後に整理します。
①株主優待を拡充する企業を選べ
廃止対象は読めないものの、株主優待内容を拡充する企業は株主還元策として株主優待を重要視しており、廃止リスクは他の優待銘柄と比べると低い。と思われているようです。
②優待+配当で4%超の利回りがある銘柄を選べ
これも企業の姿勢として株主還元策への積極性を問うていると感じました。
桐谷さんは仮に優待が廃止となっても、その分高配当利回りが買い支えとなるため株主優待廃止に伴う株価下落は限定的と捉えらている印象でした。
最後に、桐谷さんが貰ったいっちゃん要らんかった優待
来場者からの質問で「一番要らなった優待は?」との質問に熱帯魚用の水槽で使い道は無いし、倒産して大損したとの回答をして笑いを取っていました。
引き出しの多さに講演慣れしている感じも見受けられました(笑)