まいど!タケよん!(@takeyon7)です。
成長を期待する新興国への投資ならなおさらETFを活用したいシーンですね。新興国への個別投資はリスクが高い上に手数料などハードルも高いです。
ですが、米国株式市場に上場するETFならそんな心配もありません。
投資ハードルは低く、個別銘柄のような高ボラティリティにさらされることも無いです。
とはいっても新興国株式そのものがボラティリティが高くなりがちなので理解は必要になります。
新興国ETFと言えばVWOと言う雰囲気がありますが、それ以外にも選択肢はあるので一応紹介しておきます。
目次
本記事の結論・まとめ
- EEMはアジアを中心とした新興国14カ国にまとめて投資できるETF
- 経費率が0.69%とお高めなのが残念
EEMの特徴
EEMはブラックロックが運用する新興国株式ETFです。
経費率は高めで0.69%もあります。同じ新興国ETFであるVWOは0.14%であることを考えると高コストと言わざるを得ません。
EEM基本データ | |
投資対象 | 新興国の大型および中型株式 |
対象インデックス | MSCI エマージング・マーケット・インデックス |
配当利回り | 2.47% |
経費率 | 0.69% |
配当月 | 半期毎(6,12月) |
構成銘柄数 | 1,005 |
設定日 | 2003/4/7 |
EEMの構成銘柄
EEMは全1,005銘柄で構成されていますが、その上位10銘柄がこちらです。
上位10銘柄で占める割合は23%です。
構成比率トップは中国のテンセント、2位は台湾のTSMC、そしてサムスン電子、アリババ、ナスパーズと続きます。
銘柄 | 構成比率 |
TENCENT HOLDINGS LTD | 4.34% |
TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFACTURING | 3.85% |
SAMSUNG ELECTRONICS LTD | 3.85% |
ALIBABA GROUP HOLDING ADR REPRESEN | 3.50% |
NASPERS LTD | 1.77% |
CHINA CONSTRUCTION BANK CORP H | 1.63% |
CHINA MOBILE LTD | 1.19% |
BAIDU ADR REPTG INC CLASS A | 1.06% |
PING AN INSURANCE (GROUP) CO OF CH | 1.05% |
INDUSTRIAL AND COMMERCIAL BANK OF | 0.98% |
EEMの国別構成比率
非常に多くの国に分散投資していることが分かりますが、一番の投資先は中国で30%です。他に韓国台湾とアジア諸国が続きます。
その他インドネシアやポーランド等14カ国の株式へ投資をしています。
EEMのチャート・トータルリターン
チャート、トータルリターン比較ではライバルとなりうるバンガードの新興国ETFであるVWOと比較してみました。
直近1年間のトータルリターン
直近1年間のトータルリターンはいずれもマイナス成長です。ともに10%超の下落となっています。
ETFreplay.comより
直近3年間のトータルリターン
EEMの直近3年間のトータルリターンです。
VWOもEEMも似たようなチャートです。年間平均成長率はEEMの方が若干良く、+8.2%となっています。
ETFreplay.comより
設定来のトータルリターン
EEMは2003年設定ですが、VWOの設定来となる2005年からのトータルリターンの比較です。
リーマンショック前からの数字となりますが年間平均成長率はほぼ同じでEEMで+5.5%となっています。
ETFreplay.comより
EEMの年間配当額・増配率
EEMの過去の配当実績です。新興国ETFですのであまり配当に期待するような性質のETFではありません。2016年まではプラス成長ですが、2017年からマイナスに転じています。
※2018年は6月度の配当のみ計算しています。
EEMの最近の配当額
EEMは年2回の配当ですが、6月の配当より12月の配当が多くなる傾向にあります。
ブログ後記
EEMのようにVWO以外にも新興国へのETFを通じた投資手段はあるのですが、この経費率ではあまり魅力的ではありません。残念ながら敢えてEEMを選択する理由はありませんね。
ほな、また。
関連記事です。バンガード社の新興国ETFであるVWOの紹介です。

DGREと言う新興国株で配当成長が期待できる企業へ投資するETFもあります。

DEMと言う高配当な新興国株に投資できるETFもあります。

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