株主優待投資として一つの投資ジャンルを確立していますよね。
割引券がもらえたり、その企業の商品がもらえたりとお得ですよね。節約にも繋がりますし。
テレビで一躍有名になった桐谷さんみたいな生活も楽しそうですよね。
ですが、忘れてはいけないことはどんな手段で何に投資をしようとも投資の唯一の目的は資産を増やすことです。
株主優待は配当よりも幸福度が大きい
株主還元として配当が3,000円あって証券口座内の資金が増えるのと、株主優待で3,000分の商品券がもらえるのとは得られる幸福度が違います。
ネット証券でパソコンの画面上の数字が増えているのと、いつも行くお店で使える商品券が郵便で届くのとでは同じ額でも幸福度が異なります。
外食の際に現金支払いが減るという経験を通じて、株主還元の良さを身をもって知ることで、株を保有していて良かったな得したなと強く感じることができます。
これが株主優待が配当と比べて幸福度が大きくなる理由です。
しかしその幸福度をだまされてはいけません。客観的に投資判断を行っていくことが重要です。
目的と手段を履き違えてはいけない
銘柄選びにPERやPBRを無視して優待内容だけで投資対象を選んでいませんか?
株主優待をもらうことが目的になっていませんか?
優待銘柄に限らず、株式を保有する理由・目的はなんですか。いかなる時も資産を最大化することが投資の目的という事を忘れてはいけません。
株主優待銘柄がもらえる代わりに割高な株を買わされている?
希望の優待さえもらうことができたら株価は下がってもいいのですか?そんなことはありませんよね。
優待銘柄以外では何をみて保有銘柄を選びますか?PER、PBR、将来性、業績予想あたりを見ますよね。
優待銘柄でも同じです。
人気優待銘柄のPER比較
お食事券等が貰える人気優待銘柄4銘柄のPERを比較してみました。
PERは現在の業績と株価での計算のため、将来的に利益が増えると思われている銘柄はPERが高くなる傾向です。
すかいらーく以外は小売業の平均PERよりも高いです。また小売業のPER平均(26.7)自体も東証一部の全銘柄の平均(18.0)よりも高いことを知っておくべきです。
吉野家は優待利回りが3%程度あり、優待利回りに買い支えられている感じもします。
いずれもすかいらーく以外の人気優待銘柄はPERだけを見ると割高と捉えることができます。
人気優待銘柄のPER比較
次に同様に人気優待銘柄4銘柄のPBRを比較してみました。
PBRも小売業平均(2.0)は東証一部の全銘柄の市場平均(1.3)よりも高めです。
また、イオン以外の人気優待銘柄はPBRだけを見ると割高と捉えることができます。
優待廃止に注意
株主還元制度である株主優待ですが、企業によって優待の廃止、改悪などが時々実施されています。
投資対象の魅力が株主優待だけの場合は注意が必要です。
株主優待は業績悪化やモノ言う大株主の影響を受けて廃止されることがあります。
優待が無くてもビジネスモデルが魅力的、将来もっと利益が出るはずだから今の株価は魅力的!などの理由で投資対象を選びましょう。
優待利回りが良いからと言う理由だけで投資をする場合は優待廃止リスクを背負っている事を肝に銘じる必要があります。
高利回りな投資対象にはリスクがつきものです。
まとめ
- 投資の目的は資産の最大化
- 株主優待は手段であって、目的ではない
- 優待が貰えるけど割高な株には注意
- 優待廃止リスクがあることも念頭に置くこと
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