まいど!タケよん!(@takeyon7)です。
毎月分配の投信のイメージは何ですか?投資信託初心者の頃は毎月分配すげー!
利回り何%だよ!すごいな!毎月積み立ててたらそのうち分配金で生活できるんじゃね?
とかバカなことを考えていた時代もありました。
分配金の多い毎月分配投信と言えば「日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)」などが有名ですよね。タケよん!も買っていた時代がありました。
楽天証券の取引履歴を見ると無知だったのは2014年頃だったようです。
という事で今回は毎月分配投信を買うなら知っておきたい普通分配と特別分配の解説記事です。
目次
本記事の結論・まとめ
- 毎月分配型投信を買うなら普通分配と特別分配の違いを知ろう!
- 普通分配は利益の還元!
- 特別分配はただの投信の解約
- 普通分配金は課税される!
- 特別分配金は課税されません!
- 分配金の多い投信とNISAの組み合わせには注意!
毎月分配型投信とは?
本題に入る前に。そもそも毎月分配型投信とはどんな投資信託か?
その名のとおり分配金を毎月払い出す投資信託の事です。
好調で儲かっている時も不況で基準価格がナイアガラであっても毎月分配をウリにしている投資信託は分配金を毎月払い出しています。
下のチャートは日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)のチャートです。
分配金を毎月100円づつ出しています(下記チャートのDのマークが分配金があった印です)。
基準価格(青)は下がり続けていたとしても…です。
楽天証券より
この投信のデビュー当時は毎月300円程の分配金を出していました。投資対象が日本株で1万円の基準価格に対して分配金が300円ですから年間に換算すると3,600円。
基準価格を維持するためには年率36%の投資成績を残す必要があります。
あ、信託報酬が1.9%とボッタk高級な投資信託ですから37.9%の運用利回りが基準価格の維持には必要ですよね。
当然、そんな利回りが維持できるわけもなく…日本株アルファ・カルテット(毎月分配型)の今の基準価格は3,000円を割っています。
そして分配金も月100円まで減額されていますね。
普通分配金と特別分配金を知っていますか?
ここからが掲題の本題です。分配のある投資信託を保有するには是非とも理解しておいて頂きたい用語です。
普通分配と特別分配を正しく説明できますか?
とある投資信託の今月の分配金が100円だったとします。
同じタイミングの分配でも普通分配になったり、特別分配になったりと人によってバラバラです。
なぜだか分かりますか?この違いを次で解説していきます。
利益の分配は普通分配で、特別分配はただの解約
普通分配と特別分配の違いを例を挙げて説明します。
A~Cさんの3人の投資家がそれぞれ別のタイミングでとある投資信託を購入したとします。
投資家 | 購入時の基準価格 | 購入口数 |
Aさん | ¥10,000 | 10,000口 |
Bさん | ¥11,500 | 10,000口 |
Cさん | ¥12,000 | 10,000口 |
この後、基準価格が¥11,000になった時に¥1,000の分配があったとします。
購入タイミング、基準価格のチャート、分配タイミングはは下ようなイメージです。
各投資家の評価損益の状態(分配前)
分配金支払い直前の各投資家の評価損益は以下のようになっています。
投資家 | 評価損益(6/1時点) |
Aさん | ¥1,000 |
Bさん | ¥500 |
Cさん | ¥-1,000 |
タイミングよく買えたAさん、Bさんは含み益の状態。Cさんは含み損ですね。
分配原資の扱い
この時に¥1,000の分配金をもらうわけですが、含み益が1,000あるAさんは儲かった利益の還元を受ける形になります。
一方でCさんは儲かっていないので個別元本から1,000円払い戻されているだけです。
Bさんはその両方です。半分は儲けの還元ですが、もう半分は元本の払い戻しです。
分配金の原資の扱いを整理すると次のようになります。
投資家 | 分配原資 | 分配金の種類 |
Aさん | 運用益(¥1,000) | 普通分配 |
Bさん | 運用益(¥500) | 普通分配 |
個別元本(\500) | 特別分配 | |
Cさん | 個別元本(\1,000) | 特別分配 |
普通分配金と特別分配金の課税の違い
株と同じで利益に対してのみ課税されます。つまり普通分配は課税、特別分配は非課税です。
先ほどのA~Cさんの課税額は次のようになります(税率20%で計算しています)。
投資家 | 課税額の計算式 | 課税額 |
Aさん | ¥1,000×20% | ¥200 |
Bさん | ¥500×20% \500×0% | ¥100 |
Cさん | ¥1,000×0% | ¥0 |
実例紹介
含み益の状態によって普通分配だけだったり、特別分配が混じったり、特別分配だけだったりします。
楽天証券の場合、【入出金・振替】→【配当・分配金】の画面より【明細】をクリックして表示される詳細画面で分配金の種類を確認することができます。
例:Aさんのような普通分配金のみの場合
分配金単価300円のうち、300円全額が普通分配金と表示されます。
例:Bさんのような普通分配金と特別分配金の両方が含まれている場合場合
分配金単価300円のうち、普通分配金と特別分配金の割合が表示されます。
例:Cさんのような特別分配金のみの場合
分配金単価300円のうち、300円全額が特別分配金と表示されています。
ブログ後記~NISA枠自動消滅システム~
過去、タケよん!は毎月分配型投資信託をNISA枠で買い付けをしていました。
そして基準価格が下がり、特別分配ばかり受けていたのですが、NISAの恩恵を受けることなく、毎月分配と称してただの投信の取り崩し解約をしていただけになります。
貴重なNISA枠をしょうもない投信のせいでNISAの非課税制度の恩恵を受けることなく、ただただ解約していただけ!もったいない話です。
みなさんもNISA枠で分配金があるタイプの投資信託の購入は注意しましょう。
関連記事です。NISA制度やiDeCoを使って課税から逃れよう!

楽天証券&楽天銀行で楽天ポイントをがっぽりもらう方法です!

楽天証券で楽天カード使ってもポイント貯まります!

コメント