「元本確保型投信」のゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンドは「元本保証とは言ってない」

まいど!タケよん!(@takeyon7)です。

アセットマネジメントOneが運用する「ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド」が気になったので紹介します。一言で言うなればゴールドマン・サックス社債に投資する投信です。社債だけど利払いに加えて運用がうまく行けばボーナス利払いが追加で支払われる社債です。

ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンドはは「単位型投信」です

普段見慣れているeMAXIS Slimシリーズや楽天・バンガードファンドシリーズは「追加型投信」と言われ、販売開始後、いつでも購入することができます。

一方でこの「単位型投信」と言うのは募集期間が決められており、その期間しか購入することができません。今回のテーマである「ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド」は「単位型投信」です。

最大の特徴は「元本確保型」投信

この投信の特徴は「元本確保型」であることです。「確保」とはどういう事でしょうか。

投資対象はゴールドマン・サックス社債なのでゴールドマン・サックスが破綻せずに償還を迎えた場合は元本が保証されます。

ゴールドマン・サックスは社債発行により集めた資金を使って国際分散投資による運用を行います。

その結果、運用益が出た場合は実績連動クーポンとし支払われます。国際分散投資が失敗してマイナスパフォーマンスとなっても実績連動クーポンが支払われないだけで損失は出ない仕組みです。


アセットマネジメントOne社「ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド」の目論見書より引用

そんな仕組みなので「元本確保型」とうたっているわけです。

誰も「元本保証」とは言っていない

元本は保証されていません。ややこしいですが、元本が「保証」されている投資信託なんて存在しません。今回の投信の場合はゴールドマン・サックスが保証してくれているだけで、ゴールドマン・サックスが経営破綻してしまったら元本は毀損します。

とは言えゴールドマン・サックスは世界指折りの投資銀行なので経営破綻リスクは低いですが、ゼロではありません。

得するのはゴールドマン・サックスと運用会社の「アセットマネジメントOne」だった

ゴールドマン・サックスが得する理由

ゴールドマン・サックスは社債発行により資金を集めて運用を行います。ゴールドマン・サックス側でも戦略控除率と言う名目でコスト計上されています。リスクも最大3%にコントロールされているのでリスクを限定しつつ、集めた資金を使って資産運用を行っていることになります。

つまり借金(社債)したお金を運用して儲けているのがゴールドマン・サックスとなります。

アセットマネジメントOneが得する理由

ゴールドマン・サックスからは社債のクーポンとしてファンドは毎年0.39%程度受け取ることができます。そしてこのファンドの信託報酬は0.378(税込)%です。ほぼ同じですね。ゴールドマン・サックスから受け取った基本クーポン部分のほとんどは信託報酬と言う形でアセットマネジメントOneに吸い取られていきます。

ゴールドマン・サックスが国際分散投資を行って運用益が出れば実績連動クーポンが支払われますがそのうち10%を成功報酬としてアセットマネジメントOneが受け取る形になります。


アセットマネジメントOne社「ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド」の目論見書より引用

成功報酬と言う名目ですがアセットマネジメントOneが何を成功させたのでしょうね。成功させたのはゴールドマン・サックスなんですけどね。

我々投資家が手にするのは甘い汁は吸いつくされた残り汁だった

ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンドを購入することは、形を変えてゴールドマン・サックスの仕組み債を買っているのと同義です。低利で集めた資金で国際分散投資をして運用益(甘い汁)を出すゴールドマン・サックス。

その仕組債から支払われる固定クーポン(甘い汁)はほぼ全額運用会社に持って行かれます。追加の実績連動クーポンからも10%ばかりは成功報酬(甘い汁)としてピンハネ。

我々個人投資家が受け取るのは搾取されまくったあとの甘い汁のごく一部分のみとなります。

まとめ

日本人の性なのか「元本確保型」と言うフレーズが気になって調べて見たらメリットの薄い投信でした。実態は仕組債で国際分散投資がうまく行ったときだけ割に合わない程度の追加クーポンが貰えるだけど投信という事になります。

それなら自分でリスクコントロールしてインデックスファンドを組み合わせて運用しますね。

ほなまた。


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